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呼気NO測定器を導入しました。

 長引く咳で受診される方は季節を問わず多くおられます。
 一番多いのは感冒後の咳です。感冒で鼻と喉がやられ、その後軽い気管支炎となり咳と痰が長引くパターンです。インフルエンザの後も気管支炎となり咳が長引く方が多くおられます。このような場合は多少時間がかかっても自然に改善していきます。
 しかし感冒症状の先行なく、あるいは感冒後自然回復なく咳が長引き受診される方も多くおられます。このような方の多くは咳喘息と考えられます。咳喘息とは、本来の喘息のようにヒューヒューゼーゼーがなく、長引く咳のみが唯一の症状である喘息の亜型と定義されるものですが、どちらも気道に好酸球性炎症が起こっています。咳喘息が疑われる場合には吸入ステロイドを試すことが多いのですが、効果がはっきりしない例もあり、結局自然に治ったのか?吸入剤が効いたのか?わからないことも多々あります。
 呼気NO(一酸化窒素)は好酸球性気道炎症の際に上昇するとされており、喘息および咳喘息の補助診断に有用です。呼気NO測定器も小型化され当院でも測定を開始しました。10秒間息を吐き出し測定します。
 今迄は「症状から咳喘息かと思われますので吸入剤を試してみましょう」でしたが、今後は「呼気NOが高く、咳喘息と考えられます。吸入剤が効くと思います」に変わっていくと思います。

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