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基礎健診は7月から特定健診は9月からです。

 コロナ禍の為仙台市の各種市民健診は延期となっておりました。
 緊急事態宣言が解除され令和2年度の仙台市市民健診のスケジュールが決まったようです。
 本来6月からであった特定健診(仙台市国民健康保険加入で35~74歳の方)は9月~1月の期間となりました。基礎健診(75歳以上の方でご自分で申し込みをされた方)は7月~9月と1月になりました。
 基礎健診の申し込みをされた方は6月末に受診券が届きますので7月に入りましたらなるべく早く健診を受けるようお勧め致します。
 いわゆる3蜜を避ける為、今迄とは少し異なる方法で行いたいと考えています。現時点で7月の基礎健診は例年通り予約なしで行いたいと思いますが状況をみて適宜変更していく予定です。無散瞳眼底検査も当院で行います。
 例年通り可能な限りスムースに、多くの方に受診して頂けるよう努めていきたいと思います。
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片足立ち(ダイナミックフラミンゴ)の勧め。

 室内で簡単にできる運動としてスロースクワットをお勧めしていますが、最近は片足立ちの有用性を耳にすることが多くなりました。
 まずは目を開けたまま片足で立ってみて下さい。片足を床から5センチ程度上げるだけで構いません。何秒位安定して立っていられますか?通常40歳以下は約60秒、50歳で30-40秒、60歳台で約20秒程度のようです。これより短時間であれば足把力(足の指の握力というイメージです)、下肢筋力、バランス保持能の低下が疑われます。片足立ちの可能時間が短い方(30秒以下)は、転倒や骨折のリスクが高くなると報告されています。
 背筋を伸ばし両足をそろえて立ちます。両腕は自然に下へ下げたまま。ご高齢の方は安定した椅子等に手を添えて下さい。目を開けたまま片方の足を5センチ程度上げて1分間保持します。反対側も同様に。これを1日3回朝、昼、夕行って下さい。この姿勢で1分立つと53分歩いたのと同じ効果があるそうです。この運動は「ダイナミックフラミンゴ」と呼ばれ、足把力、股関節周囲の筋力強化、バランス能の改善、また骨にも効果があり大腿骨頸部骨折予防効果も期待できます。さらに慣れてきたら片足の膝をゆっくり臍の高さまで上げて保持してみて下さい。これにより大腿の筋力も鍛えられます。
 最近は暑くなり室内のスロースクワットでも汗をかいてしまいます。片足立ちはそんなに汗もかきません。でも効果は大きいようです。是非試してみて下さい。
ダイナミックフラミンゴ

情けは人のためならず。

 「情けは人のためならず」、よく聞く言葉です。
 「情けを掛けることはかえってその人の為になりませんよ」という意味ではなく「人に対して情けを掛けておけば、巡り巡って自分に良い報いが帰ってきますよ」という意味です。
 しかし実際は自分に良い報いが帰ってくることを期待して情けを掛ける訳ではありません。誰かの為に親切にすると自分も幸せになるという経験は誰もが持っていると思います。これは「安らぎのホルモン・オキシトシン」の効果によるものです。オキシトシンは脳下垂体から分泌されるホルモンで「安らぎ感、信頼感」の根幹となる物質です。そしてオキシトシンが増えると「幸せホルモン・セロトニン」分泌も増加します。親切な行動をとったとき、例えば電車で席を譲る、お年寄りが荷物を運ぶのを手伝う、またボランティア活動、例えば被災地でのボランティア等、こうした親切な行動をとった瞬間、脳内からオキシトシンが分泌されセロトニンも増加し、温かくていい気分、幸福感を感じることができます。そしてあくまで「ありがとう」という言葉を期待しないで親切行動をとることも大切です。(有田秀穂著「老脳と心の癒し方」 から)
 時間と労力を費やし、無償で困っている人達に手を差しのべる。この行動により正に自分自身が「元気」と「幸福感」を感じることになります。
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朝日を浴びてのウオーキング。

 昼行性動物の人間は日の出とともに活動し、日没とともに休息・睡眠をとるという生活を1万年続けてきました。体を調節する自律神経や各種ホルモンも同様に朝から活動が活発となり夜に低下するというリズムを持って生体を調節しています。よって昼夜逆転の生活、夜更かし、特にパソコンやスマホを夜遅くまで、等の生活は生体のリズムを完全に乱してしまいます。
 朝、そして太陽の光、これがとても大切となります。陽の光を浴びて約14時間後に自前の睡眠物質メラトニンが分泌されます。これにより覚醒・睡眠のリズムが整います。また陽の光を浴びるとセロトニン神経が活性化されます。脳内神経伝達物質セロトニンは心のバランスを調節する物質ですが実はセロトニンは睡眠物質メラトニンの原料となっています。そしてこのセロトニンを増やすにはウオーキング等のリズム運動や呼吸法が効果的です。
 セロトニンは最適な覚醒状態を保ち、ネガティブな気分を解消し心のバランスを保ち「平常心」を維持します。同時に自律神経のバランスも整え、抗重力筋の緊張を上げて姿勢や顔の表情をピシッとさせます。
 朝、陽の光を浴びながらリズムよくやや早足でウオーキングする、呼吸を意識して歩く。心身ともにスッキリ感をえられると思います。
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すべての基本は呼吸から。

 健康維持、体調管理の基本は呼吸です。普段私達は無意識に呼吸をしています。酸素を吸って二酸化炭素を吐くことにより生体を維持しています。すなわち生きる為の呼吸です。
 もうひとつ呼吸には自律神経を安定させ、セロトニン神経を活性化させる働きもあります。この呼吸法を意識して行うことにより副交感神経が活性化され血管が開き全身の血流が良くなります。同時にリンパ球の働きもよくなり免疫能が上がります。同様にセロトニンが増えることにより「スッキリした爽快感」「平常心」を維持することができます。セロトニン神経は「闘争」のノルアドレナリン神経を抑え、「報酬」のドーパミン神経の暴走を抑え心のバランスをとる働きをしています。
 その呼吸法とは簡単にいえば腹式呼吸です。そしてまず吐くことから始める呼吸、下腹部の丹田の部位(臍の5cm下)を意識する呼吸となります。
 立位もしくは座位で背筋を伸ばし、ますゆっくり下腹部を絞るように息を吐きます。吐きったところで力を抜くとお腹が膨らみ自然に息が吸い込めます。お腹を絞って吐くのに6~10秒、膨らませて吸うのに3~5秒程度。大まかには2対1の感覚です。時間は5分から始めて15~20分程度。実際やってみると難しいのですが、まずゆっくり吐く、下腹を絞るように吐く、吸うのは自然に。
 少しずつ練習してみて下さい。この呼吸法により「平常心」を感じることができればと思います。 
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スロースクワットの勧め。

 外出自粛が長引き運動不足になっていませんか?
外ではランニングや散歩をしている人を多くみかけます。 しかし外に出なくても室内で出来ることはたくさんあります。 まずスロースクワット。スクワットに関してはこれをすすめる多くの書物がでています。
 スクワットは全身の筋肉の7割を占める下半身の筋肉を動かすことで糖や脂肪の消費を良くするとのことで当院でも比較的若い糖尿病の患者さんに勧めています。比較的若い方というのは、膝や腰に多少負担がかかりますのでご高齢の方は一応注意が必要という意味です。膝や腰が悪くない方はゆっくり試してみて下さい。
 両足を肩幅に広げゆっくり息を吐きながら6-10秒かけて腰を落としていきます。膝は90度より深くは曲げないよう、膝がつま先を超えないように。2秒程度とどまりその後息を吸いながら3-5秒で膝を伸ばしていきます。 これを朝、夕10回程度から初めてみて徐々に1回の回数を増やしていきます。太もも、ふくろはぎの筋肉が増えていくことを実感できると思います。
 またゆっくり息を吐くことにより副交感神経活性が上昇し自律神経のバランスが整います。副交感神経が上がるとリンパ球の働きが良くなり免疫能も上がります。 同時に深く息を吐くことにより幸せホルモン・セロトニンも上昇し気分も爽快になります。是非試してみて下さい。
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安らぎのホルモン「オキシトシン」を増やす方法-5

 脳下垂体後葉から分泌される安らぎのホルモン「オキシトシン」には、子育て行動の増強、社交性増強、不安軽減、鎮静・鎮痛作用、学習能力の向上等様々な効果が認められています。これらの作用は我々が日常生活での様々な行動や人との関わり合いの中で自然と形成されているものです。しかし少しでもオキシトシンを意識して生活できればより「安らぎ感」を感じることができると思います。
 オキシトシンを増やす為には「スキンシップ」、すなわち肌と肌の触れ合いがとても大切です。その方法の一つとして「種々のマッサージ」があります。また「食べること」、これは日常普通に行っていることですが食事は「内臓からのマッサージ」ということになります。また「イヌとの生活」もオキシトシンを増やすといわれています。
 そして「エクセサイズ」すなわち「運動」もオキシトシンを増やすとされています。ジムでのトレーニング、ジョギング、水泳等、終えた後には独特の満足感を感じると思います。運動という行為で筋肉や関節に存在する感覚神経線維が活性化されオキシトシンを放出するとされています。(シャスティン モベリ著 「オキシトシン 私たちのからだがつくる安らぎ物質」から)
 ジョギングや水泳だけでなく、例えばヨガの動きは鼠径部や体の腹側の触覚刺激経由で迷走神経を刺激してオキシトシンを増やすとされていますし、また単調なリズム運動、例えば「太鼓叩き」、例えば「踊る」、これはバレイや日本舞踊のような複雑なものではなく単調なもの、例えば「阿波踊り、盆踊り」「ディスコ、今でいえばクラブ」でリズムにのって単調に体を動かす、これも独特の満足感を感じることができると思います。これらのリズム運動は「幸せホルモン・セロトニン」も増やすとされています。
 適度な運動は単に筋力維持のみだけでなく免疫増強作用もありますし、ご高齢の方にはフレイル予防としてとても大切です。改めて毎日少しづつでも運動することを意識してみましょう。
 現在は新型コロナウィルス感染対策の為、特に人と人の触れ合い、タッチはご法度の状態です。すなわちオキシトシン欠乏状態がしばらく続く可能性があります。しかし外で単独、少人数で行う運動は注意すれば現在でも可能です。いずれ以前のような普通の社会、生活に必ず戻りますのでそれまでストレスを溜めないよう、運動不足にならないよう頑張りましょう。

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新型コロナウィルス感染症対策について。

 新型コロナウィルス感染症対策に関してです。
 仙台市でも患者数が増加してきました。多くは1か所の場所でのクラスター感染でしたがここ数日は感染経路不明の例も出ているようです。そして症状が軽症の方が多いようで(熱、咳、息切れ等が目立たない)、このことが診断の難しさに関係しています。
 先週から当院でも熱、咳、怠さのある方の診察時間を指定させて頂くことに致しました。これらの症状のある方はまず当院にお電話下さい。申し訳ありません、直接来院された方もまず入室前にお電話下さい。状況をみて診察時間を指定させて頂きます。
 当院は糖尿病、高血圧、ご高齢の受診者が多く、万が一の際の接触を予防する為ですのでご理解頂ければと思います。
 お電話頂きました患者さん方、ありがとうございました。先日は一旦お帰り頂いた方もおりました、申し訳ありませんでした。
 現在このような症状のある方は午後3~4時頃を指定させて頂くことが多くなっています。換気のいい別室でお待ち頂き、場合によってはお会計までここでさせて頂きますのでご了承下さい。

 自粛生活が長くなると若い方もご高齢の方もストレスが溜まってくると思います。いわゆる3蜜を避ければ外出禁止という訳ではありません。天気のいい日は朝日を浴びながらの散歩などいいと思います。ストレッチやつま先立ち、片足立ち等の適度な運動も室内で行ってください。
 いずれ元の平和な日々に必ず戻りますのでそれまでストレスを溜めずに過ごしたいと思います。
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新型コロナウィルス感染対策について。

 新型コロナ感染対策で学校休校、イベント自粛から2週間が経過しました。しかし全国での感染者数はまだ増加しています。
 幸い仙台市ではその後新たな感染者は出ていないようですが全国的な広がりの中不安は隠せません。
 国はコロナウィルスのPCR検査が保険適応となり、多くの検査が行えることを大きく伝えていますが検査可能な施設は今まで通り「帰国者・接触者外来」のある施設に限られています。一般の病院・診療所でも行えると誤解を与えるような厚生労働大臣の発言でした。我々一般の診療所ではPCR検査を行うことはできません。
 先日国から、全ての患者において鼻腔や咽頭から検体採取をする際にはサージカルマスクの他、ゴーグルまたはフェイスシールド、ガウン、手袋着用が必要な旨の通達が出されました。この通達を受け日本医師会はインフルエンザの検査をする際もコロナウィルスに感染する可能性がある為検査をせず、臨床診断でインフルエンザを診断するよう全国の医師会に通達しました。マスクでさえ底が尽きつつある状態で我々診療所がゴーグル、ガウン等を用意することは不可能だからです。また北海道の開業医がインフルエンザ検査の検体採取の際にコロナウィルスに感染したという事例も関係しているようです。
 このような混沌とした状況の中我々診療所の医師はどう対応したら良いものか皆悩んでいます。一番大切なことは、定期通院されている患者さん、我々医療スタッフを感染から守ることとなります。しかし体調が悪く新規で受診した患者さんを診ないわけにはいきません。その為発熱者の診察時間を一般患者さんと分けて行うという対策が勧められていますが、具合の悪い患者さん、不安の大きい患者さんは時間に関係なく受診されることも多いと思います。また後で来てくださいとは言いずらいものです。
 現在当院ではインフルエンザ流行時と同じように、発熱、咳、怠さ等の患者さんは換気のよい処置室の奥でお待ち頂き、お会計までその場所で行うという方法をとっております。その後十分な換気と手摺、ドアノブ等の消毒を行っております。現在のところコロナ感染が疑わしいと思われた患者さんはおりません。
 しかしもし仙台市でも患者数が増えてくれば、発熱、咳を有する方は時間を指定して診ざるを得ないかもしれません。そうならないよう祈りたいと思います。
 発熱、咳、怠さ等で受診希望の方はまずはお電話頂ければと思います。
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安らぎのホルモン「オキシトシン」を増やす方法-4

 脳下垂体後葉から分泌されるオキシトシンは、出産時の子宮収縮、授乳時の乳汁分泌に関与していますが、最近は単なる母性ホルモンではなく、落ち着き・安らぎを導く、不安を軽減する、治癒力を促進する、等の作用をもっていることが分かってきました。そのため「安らぎのホルモン」と呼ばれることもあります。
 このオキシトシンを増やすにはどのようなことが効果的なのでしょうか?一番はスキンシップです。愛情を持つ人との、信頼関係のある人との肌と肌の触れ合いということになります。そして触れ合いの方法として様々なマッサージも効果的とされています。またイヌとの生活もオキシトシンを増やすといわれています。
 そして「食べること」、これもオキシトシンと関係しています。「食べること」は体の内側からのマッサージ、内臓からのタッチであるという考え方です(シャスティン・モベリ著 「オキシトシンがつくる絆社会」から)。タッチを感じる皮膚と胃腸などの消化管はともに受精卵の外胚葉由来で、例えば感覚神経からの情報伝達系が似ているといわれています。食べ物を食べると胃に入りさらに小腸に進みます。小腸に食べ物、特に蛋白質や脂肪が入ると腸壁からコレシストキニン等のホルモンが分泌されます。このホルモンが迷走神経を介してオキシトシンの放出を活性化します。
 例えばとてもおいしい物を食べた時、母親の手作りの暖かい食事を食べた時、また恋人との食事の時、私達は幸せな気持ちになります。また商談相手との会食で一緒に食事をすることにより信頼感が増し商談がスムースに進むこともあるでしょう。いずれもオキシトシンが関係していたわけです。
 食するものがなければ道徳はない、ドイツの作家ベルトルト・プレヒトはこのことを「衣食足りて礼節を知る」と表しています。お腹が満ちて人は優しくなれるということです。オキシトシンを感じる食生活を送りたいと思います。
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新型コロナ感染症に関して。

 全国で新型コロナ感染症の患者さんが増加しています。クルーズ船以外の市中での感染者が増えており、今後更に増える可能性があります。
 宮城県ではまだ発症者はみられませんが、これも時間の問題と思います。
 それでは我々はどの様に対応したらよいのでしょうか?
 残念ながらこれだというものはありませんが、なるべく人混みには出ない、長距離バスや電車に乗る際には注意をする、引き続き日々の健康管理を維持するということでしょう。マスク着用(必ずしも感染予防として確立はされていませんが人混みに出る際は有効と思います)、十分な手洗い(エタノールが効果的とされていますが石鹸での30秒程度の手洗いでも十分効果があります)、睡眠と栄養で免疫力を保つことも大切です。
 医療機関ではどのように対応すべきでしょうか。大変難しい問題です。行政から発表されているフローチャートも日々変更がみられています。「37.5度以上の発熱が4日間以上続いている」、「強いだるさや息苦しさがある」を受診相談の目安としています。通常の感冒やインフルエンザであれば通常4日目頃には改善傾向にあるということが根拠となります。しかし熱の判断もだるさの判断も患者さんには難しいものです。我々診療所は一次窓口として具合の悪い患者さんにはすべて対応するべきと考えています。しかしもし新型コロナ感染者が爆発的に増えた場合には、当院定期受診の患者さんを感染から守る、自分やスタッフも感染から守る、という観点から何らかの措置が必要になるかもしれません。
 そうならないよう祈るのみですが、とりあえず37.5度以上の熱が4日以上、強いだるさ、息切れのある方は直接受診の前にまずお電話で相談頂ければと思います。
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安らぎのホルモン「オキシトシン」を増やす方法-3

 脳下垂体後葉から分泌されるオキシトシンは、主に分娩(子宮収縮)と授乳(乳汁分泌)に関与していますが、単なる母性ホルモンではなく、穏やかな落ち着きと安らぎを導き、不安軽減、社会的行動を刺激、治癒力促進、学習力促進等の多くの作用をもっていることが知られるようになってきました。そして最近は「安らぎのホルモン」とも呼ばれています。
 オキシトシンを増やすにはスキンシップ(肌と肌の触れ合い)がとても大切です。大人でも子供でも愛情のこもったハグや手の温もり、優しいマッサージを受けている人は、そうでない人よりも幸福で健康で、他人と前向きにうまくコミュニケーションをとることができるようになるといわれています。例えば「早産児がマッサージを受けると早く成長し短い期間で退院できる」、「託児所においてマッサージを受けた子供のほうが乱暴がなくなり穏やかになる」等の報告が海外で多いようです。(シャスティン・モベリ著 「オキシトシンがつくる絆社会」より)
 よく出てくるこの「マッサージ」とはどんなものでしょうか。私達のイメージでは「もみほぐし」「整骨院でのマッサージ」等筋肉をもみほぐすというイメージです。もちろんこのようなマッサージも悪くはないのでしょうが、よりオキシトシンを上げるマッサージにタッチセラピーという考えがあります。触覚刺激はオキシトシンを増やすためにとても大切ですので、筋肉ではなく皮膚に重点を置くものです。例えば局所を軽くタッチする、一定のリズムでタッチする、優しく撫でる、といったものとなります。マッサージやタッチセラピーには色々な種類があるもののその効果に大きな違いがないのは手が共通の道具だからと言われています。柔らかくて暖かい手が必要になります。このような手法は我々日本人には馴染みが薄いのですが、親密な間柄の方と試してみて下さい。

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インフルエンザの予防にビタミンD?

 年が明けてインフルエンザの患者さんが増えています。過去最高の流行であった昨年程ではありませんが、お正月休みも終わり、成人式も終わり更に患者さんが増える可能性があり注意が必要です。
 インフルエンザ予防として手洗い、うがい、加湿が大切です。インフルエンザは通常飛沫感染(患者さんの咳やくしゃみから感染)ですが接触感染(手指から鼻などを経由して感染)も多いといわれており手洗いはとても大切です。うがいに関しては最近は予防法として効果がないとも言われていますが、帰宅後、手洗いしてうがいをする習慣は悪くはありません。マスク着用は患者さんが周りにウィルスを広めない為にすべきもので、予防法としては否定的です。しかしマスク着用により喉の保湿や保温もある程度期待出来ますのでケースバイケースと思います。
 そしてビタミンDが通常の風邪のみならずインフルエンザを予防するということがTV等でも放送され最近認識が広まっているようです。ビタミンDは紫外線により活性化され主に骨を作る物質ですが、最近は免疫機能を強化する働き等があることがわかってきました。ビタミンDのサプリメントを使用した人達でインフルエンザの発症が少なかったという論文もいくつか報告されています。冬は日照時間が短い為、陽に当たる時間が短くビタミンD濃度が下がり免疫が下がり易い季節です。積極的にビタミンD摂取を心掛けてもいいと思います。ちなみにビタミンDが多い食材は、しらす干し、イワシ丸干し、イクラ、さけ、ウナギ、乾燥きくらげ、干しシイタケ、卵等です。サプリメントでのビタミンD摂取は通常量では副作用はないようですが日本ではまだ確立されたものではありません。
 まずは天気のいい日は陽に当たることと、ビタミンD摂取を多めにと心掛けてみて下さい。
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今年も宜しくお願い致します。

 新年あけましておめでとうございます。
 本年も皆様に良質な医療を提供できますよう、安心感と元気を感じて頂けますよう職員一同努力していきたいと思いますので宜しくお願い致します。
 ここでいう良質な医療とは
「科学的根拠に基づいた医療を、患者さん個々の背景などを十分考慮した上で十分な説明と共に提供し、患者さんにも十分理解して頂いた上で実践する医療。尚且つ患者さんに安心感と元気を感じて頂ける医療」
と考えております。

 簡単に述べると、基本的には医学的・科学的に根拠のあるものを提供したい、ということです。これは医師として当然のことですが、実は医学的・科学的根拠とはあまりにも多すぎて正確に提供するのは難しいものです。例えば私はアロマセラピーに興味を持っていますが、残念ながら科学的根拠はほとんどなく医師として患者さんに提供することは正直できません。一方で医学的に根拠のない事でも我々医師の経験や勘というものもとても大切と思っています。例えば「副交感神経を上げる」「セロトニンを上げる」等は科学的根拠には乏しいのですが医学的に理にかなっており経験的にも十分納得できるものです。更に医学的に正しいことがすべて患者さんにも正しいとも限りません。そこをうまくまとめて患者さんに納得して頂き治療していくことが我々医師の甲斐性と考えています。
 これらの事を日々実践するのは簡単なようで実はとても難しいことです。しかしこれは内科医院としての当院の、内科医としての私の最も基本となることと考えておりますで、これからも常に意識していきたいと思っています。

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一年間ありがとうございました。

 昨日で今年の診療は最後となりました。
 一年間ありがとうございました。

 最後の週にはインフルエンザの患者さんは更に増え、また嘔吐下痢症(急性感染性胃腸炎)の患者さんも多くみられました。多くの方はお子さんから感染されたと思われます。患者さんの吐物や便の中には多くのウィルスが含まれています。お子さんの吐物処理の後、手洗いなどが不十分で経口感染してしまいます。十分に消毒し、またよく手を洗うことが大切です。通常症状(嘔吐、下痢、熱)がひどいのは1-2日で徐々に回復していきます。お正月には良くなっていると思います。

 今年一年間を振り返り、スタッフ間の連携が一層スムースとなり、夏の特定検診・基礎検診、秋のインフルエンザワクチン接種とも受診数は増加していますが待ち時間はむしろ少なくなっていると思います。私の考えなのですが、検診もワクチンも受けたい時にいつでも受けて頂けるよう予約なしで受け付けしております。しかし9月の末の検診期間最後となりますと多くの方が受診され、やはり待ち時間は長くなってしまいます。検診は6月や7月の早めに受診して頂ければと思います。
 またスタッフ2名が宮城糖尿病療養指導士の資格を得て2年目となりました。糖尿病での初診患者さんの問診などを担当しておりますが、今後は再来患者さんでコントロール不良な方の生活指導等を担当できるようにと考えております。

 昨年から朝日新聞の地域版、「アサヒメイト」さんにこのブログの「副交感神経のお話」、「幸せホルモン・セロトニンのお話」を掲載させて頂いておりました。拙い内容で恐縮ですが、「副交感神経を上げて、セロトニンを増やすとこんなに調子がいいものか」、と私自身実感しております。日常生活の中でちょっとした事、例えば深呼吸、ゆっくり動く、いい香り、いい音楽、太陽の光を浴びる、リズム運動、グルーミング等、を取り入れるだけでかなり体調が良くなると思います。今後の掲載は未定ですが、健康を維持できるちょっとした工夫等、引き続きこのブログに記載していければと思っております。

 それでは皆様、よいお年をお迎え下さい。
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インフルエンザの患者さんが急増しています。

 11月末からインフルエンザの患者さんが急増しています。仙台市感染症情報では11月25日から12月1日までの青葉区定点医療機関でのインフルエンザ患者数は総数227人、1医療機関あたり20人と注意報レベルを超えています。12月に入り更に患者数は増えていると思われます。
 インフルエンザの予防にはワクチンの接種が大切です。ワクチンの予防効果は100%ではありませんが、ワクチン接種により個人の発症や症状悪化のみならず地域全体での入院率や死亡率を減らすと考えられています。ワクチン接種後、抗体ができて効果が現れるまでに約2週間とされています。ですから今今の予防効果は期待できませんが、今後の更なる流行には効果が期待できます。まだ接種されていない方は早めの接種をお勧めします。
 その他部屋の加湿も大切です。インフルエンザは高温多湿の環境で生存率が低いといわれています。また寒い状況では私達の免疫力も低下しますし、乾燥すると喉や気管の粘膜もやられ易くなってしまいます。
 うがい、手洗いも基本ですが、うがいに関しては明らかな予防効果のエビデンスがなく最近はあまり積極的には勧められなくなってきました。しかし人混みからの帰宅時や、咳をしてる人に接した後にうがいをするのはいいと思います。うがい以上に大切なのは手洗いで、実はインフルエンザは接触感染も多いといわれています。帰宅時、食事前には十分な手洗いをお勧めします。
 規則正しい生活リズム、十分な栄養と睡眠も心掛けて下さい。
 いい体調でクリスマスを迎えられればと思います。

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インフルエンザの流行期に入りました。

 11月15日、インフルエンザが流行期に入ったと国立感染症研究所が発表しました。流行期に入るのは例年より1カ月早いとのことです。1医療機関での1週間のインフルエンザ患者数が1人を越すと流行開始とされています。
 今年は9月末にもインフルエンザが増えつつあると報道されました。この頃仙台市でもいくつかの小学校や幼稚園で学級閉鎖がありました。しかしその後大きな増加はみられませんでした。当院ではここ数週、週1-2名のインフルエンザの患者さんが受診されています。仙台市感染症情報でもほぼ同じ数です。仙台市感染症情報

 今年のインフルエンザの型は現在の所、AH1pdm09型が86.8%と報告されています。これは10年前に新型インフルエンザと騒がれた時の型でその後は毎年のインフルエンザワクチンはこの型に対応してきました。もちろん今年のワクチンにも含まれています。ワクチン未接種の方は早めの接種をお勧めします。
 気温が下がり空気も乾燥してきました。引き続き体調管理にお気を付け下さい。

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安らぎのホルモン「オキシトシン」を増やす方法-2

 オキシトシンは脳下垂体後葉から分泌されるホルモンで、出産時の子宮収縮作用や授乳時の乳汁分泌作用が知られています。しかし最近はそれ以外に、ストレス緩和、不安軽減、痛みの閾値上昇(痛みに強くなる)、他者との結びつきの増強、好奇心向上、学習力向上、免疫システムの増強なと様々な作用があることがわかってきました。最近はこの落ち着いていて安らいだ気持ちや他者との結びつきを感じること等から「安らぎと結びつきのホルモン」と呼ばれることもあります。
 それでは私達が日常生活でオキシトシンを少しでも増やすにはどうしたらよいのでしょうか?一番は肌と肌の触れ合い、すなわち「スキンシップ」です。そしてイヌとの生活がオキシトシンを増やすことが分かっています。
 イヌを飼って一緒に生活している人は飼っていない人に比べて一般的に健康であるという多くの論文があるそうです。イヌは人間に有益な効果があるので医療の分野でも使用されるようになってきました。こども病院や高齢者施設でのセラピー犬についてテレビ番組などで放送されることが多くなったと思います。
 イヌと一緒にいること、イヌと触れ合うこと(イヌを撫でるとイヌは気持ちよさそうにしますが実は撫でている人のほうも気持ちよくなります)、そして互いを分かりあうことでオキシトシンが分泌されます。少量の分泌でも長期間持続するため健康促進効果をもたらすと考えられています。しかしネコではこのような効果は認められないようです。これはネコは人からやや離れた所にいることが多く、イヌほど人と密接な関係には至らないからのようです。(ジャステイン・モベリ著:「オキシトシンが作る絆社会」から)
 諸事情がありますから「是非イヌを飼って」とはいえませんがなるほどなと思います。

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安らぎのホルモン「オキシトシン」を増やす方法-1

 安らぎホルモン「オキシトシン」は脳下垂体後葉から分泌され、出産時の子宮収縮と授乳時の乳汁分泌を司る物質です。しかし近年それ以外の場面で女性のみならず男性においてもオキシトシンが分泌されることが分かってきました。
 実験でオキシトシンを動物に注射すると、母性行動をとる、つがい(動物の雄、雌の一対)の形成が促進される、個体間の接触が増える、争いが減る、不安が減り大胆さと好奇心が増す、痛み感覚が減少する、鎮静・睡眠の効果、学習の促進等が証明されています。
 私達の日常生活でのオキシトシン効果とは、「安らぎと結びつき」ということとなります。安らいだ気持ち、落ち着いた気持ち、不安が軽減していく、他者との結びつきを感じる、等の表現になると思います。今まで述べてきた副交感神経系やセロトニンの作用と似ている点も多く、またこれらはお互い密接に関係しています。
 それではオキシトシン分泌を増やすにはどのようなことが効果的なのでしょうか?一番はタッチ・スキンシップ(肌と肌の触れ合い)となります。一番最初のタッチは母親が生まれたばかりの子供を抱いた時、その後の授乳の時となります。授乳時のオキシトシン効果は長期に持続して母親の子育てを支援するようです。一般的には「しっかりとした握手」、「ハグ」、「肩を叩く」、「背中をさする」、「ペットを撫でる」、「マッサージを受ける」等でしょうか。
 そういえばこれらの行為は以前述べた「セロトニンを増やす方法」とほぼ同じです。この二つの関係はどうなっているのでしょうか?セロトニンもオキシトシンもタッチ・スキンシップで増加します。セロトニン神経にはオキシトシンの受容体も存在します。すなわちオキシトシンが増えればセロトニンも増える、ということになります。
 いずれ快い触覚刺激はオキシトシンを増やし、安らぎ・心地良さを感じさせてくれます。しかし人によってはタッチが不快に感じるかも知れませんし、不快な刺激では全く逆効果となりますので注意しましよう。

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インフルエンザワクチン接種が始まりました。

 今年も10月からインフルエンザワクチンの接種が始まりました。
 今年は例年になくインフルエンザの流行が早いとテレビニュース等で報道されています。事実国立感染症研究所の報告でも9月末の時点で沖縄や東京で多くのインフルエンザによる学級閉鎖が報告されています。仙台市内でも数校の学級閉鎖があるようです。このような状況で「今年はより早目のワクチン接種を」とニュース番組などで報道されています。まだ暑かった9月にインフルエンザが増えたのはラグビーワールドカップ等の大会の為、現在冬である南半球の国から多くの人が来日しているからとの推測も報じられていました。
 果たしてこのまま早い時期に大流行になるのでしょうか?はっきりしたことは誰もわかりませんが10月や11月の大流行は考えにくいのかなと個人的には思っています。昨年も9月頃にインフルエンザの患者さんが増えて早目の流行か?といわれましたが、実際の大流行は1月でした。しかし過去に2014年、2017年ように12月から急増した年もあります。予測は困難です。
 例年通り、しかし状況を見ながらやや早目に、ぐらいでしょうか。
 しかし昨年、一昨年ともに一番接種者が多い11月中旬にワクチンの供給が途絶えてしまい、一時接種を見合わせなくてはならない状況となってしまいました。今年はそのような状況にならないことを祈るばかりです。
 いつ頃接種したらいいのか等疑問点がありましたらいつでもご相談下さい。

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