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XBB1価コロナワクチンに関して。

 9月19日をもって「コロナワクチン春開始接種(オミクロンBA4-5ワクチン)」は終了し20日からは「オミクロンXBB1価ワクチン」を生後6ヶ月以上の希望する全ての人に接種開始となります。
 XBBはここ半年流行していた株ですが現在の流行株はEG-5に置き換えられました。コロナウィルスはどんどん変異していきますので流行株のワクチンが完成した時には既に別株の流行となってしまいます。しかしXBBワクチンもEG-5に対して中和抗体上昇は確認されており効果は期待できます。僅かな感染予防効果とある程度の重症予防効果でしょうか。
 今まで通りご高齢の方、基礎疾患のある方には接種をお勧めしております。それ以外の方はご自分の判断でよろしいかと思います。
 お問い合わせが多いのですがワクチンの到着が遅れており当院では10月から接種を行います。今まで通り完全予約制で行います。接種券が届いた直後はお問い合わせが多く電話が繋がりにくくなっております。誠意対応致しますのでご容赦の程お願い致します。
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一掃除二信心。

 「一掃除二信心」とは、まずやるべきことは掃除である。信心はそれからだという禅語です。
 最初にやるべきは掃除であり、信心は掃除がすんでから。塵や埃を綺麗に払い丁寧に掃き清め空間を整えてこそ、心が整い信心も生まれるという意味です。
 修行僧のいる禅寺では、掃除を坐禅と同じくらい大切な修行ととらえ一日三回徹底しておこなわれます。いつも綺麗になっていますがそれでも毎日掃除は行われます。掃除というものは汚れをとることが目的ではなく、自分自身の心を磨くために行うものだからです。
 人はみな純粋無垢な心をもっています。しかし成長するにつれ様々な塵や埃がたまってきます。すなわち欲、怒り、執着、嫉妬等です。これらの塵や埃は避けて通れませんがこれら雑念に振り回され苦しむのは自分自身です。心を掃除し磨かれるとこのような雑念が気にならなくなります。
 掃除を行うときは掃除をすることのみに集中します。掃くときは掃くことだけ、拭くときは拭くことだけ、目の前にある今この瞬間に没頭する。無心に掃除をしていると心が落ち着き、気持ちがすっきりしてくるのを自覚できます。
(枡野俊明著 「禅と掃除」から)
 これは自律神経のバランスが整い、幸せホルモン「セロトニン」が増加するためと私は考えています。
 毎日朝に5分でも10分でも掃き掃除、拭き掃除をしてみて下さい。いつの間にか無心になっていると思います。そして心がスッキリするのが自覚できると思います。
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発熱患者さんの現状。

 新型コロナ感染者数は5月8日の5類移行後徐々に増加し、8月にピークに達したようです。お盆休み明けに一過性に増加しましたが今後は減少していく事を期待しています。
 当院でもお盆休み明けで混み合う所に新型コロナの受診者数が増えて混雑した日もありました。待ち時間も長くなり大変申し訳なく思っておりますが現状はいつ誰が感染してもおかしくない状況です。可能な限り発熱患者さんに対応しておりますので「困った時はお互い様」のお心でご理解の程宜しくお願い申し上げます。
 現在専用スペースで1時間に2-3名で予約を入れております。しかし予約なしで受診される方もおり多い日は15名ほどのコロナ患者さんの受診となっております。当院のスペース、スタッフ数、更に感染対策を徹底するにはこの辺が限度となります。混んでる日はやむを得ず受診をお断りすることもあるかもしれませんがご理解の程お願い致します。
 幸い多くの方は数日の発熱と感冒症状で回復しております。ご高齢の方も何名か感染しておりますが幸い皆さん軽症でした。しかし中には味覚嗅覚が回復しづらい、怠さが取れない等という方もおられます。この辺が新型コロナの特徴かもしれません。
 コロナウィルスは常に変異を続けており今後もピークを繰り返しながら普通の感冒になっていくことと思います。通常の生活を維持しながらもメリハリのある感染対策は継続して行きましょう。
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10年経過しました。

 現在の診療所の建物ができてからこの夏で10年が経過しました。
 今の建物は2013年のお盆休みに旧館から引っ越しをして8月19日から診療を開始していました。このブログの2013年の所を見ていて気が付きました。そもそもこのブログは医院新築の過程を記録し報告する目的で開設したものでした。
 10年の月日は本当にあっという間でした。しかし自分も10歳年をとったことになり複雑な心境です。色々ありましたが当院も、自分も、スタッフも随分成長したと思っています。これは本当に嬉しいことと思います。また成長できたのは患者さん方、スタッフ、色々な業者さん、また家族に恵まれ、支えられてのことですのでとても感謝しています。自分はまだまだ修行が足りない、まだまだ成長できると思っていますのでこれからも宜しくお願い致します。
 普段からこまめに建物の内外の掃除を行っているので10年経過した建物としては綺麗に使っていると思っています。しかし色々と経年劣化による不都合が出てきています。外装や屋根の修繕は窓を密閉しないと行えない為、現在は見送っている状況です。コロナ対策には換気が一番大切ですので。
 コロナが落ち着いたら、これがいつになるか分かりませんが、内外装の修繕やリフォームを検討したいと思っております。
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レントゲン装置が新しくなりました。

 先日古くなったレントゲン装置を新しいものに交換しました。
 古いレントゲン装置を搬出する為に中型トラックが横付けされました。ご近所にご迷惑をお掛けしたかもしれません。申し訳ございませんでした。
 今迄使用していたレントゲン装置は先代が長年使用していたもので、現在の建物を新築した際には分解し旧館から新館に移動し再度組み立てるというとても手間暇かかる作業を行いました。昔は胃透視を行っておりその為のレントゲン台でしたが現在は胃透視を行うこともなく、また機械自体かなり古くなり交換部品もなくなるとのことで、更に重たい透視台は強い地震の時損傷の可能性もあること等から新しいコンパクトな物に交換致しました。撮影台も安定したものになりました。画像は以前からDR(デジタルラジオグラフィー)を使用しておりますので撮ったものがすぐに表示されます。今迄以上にスムーズにレントゲン撮影が行えると思います。
 梅雨が明けさらに暑い日が続いています。連日猛暑、熱帯夜の状態です。くれぐれも熱中症にはご注意下さい。
 コロナ感染者は6月より増加しており週に20名前後の陽性者がでております。皆さん感染の原因として特に思い当たることはないようです。幸い重症化する方は当院では今のとこおりません。これに関してはもはやこれダメあれダメという時期ではないと思いますので個人個人の判断での可能な限りの予防を心掛けて下さい。
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熱中症にご注意下さい。

 まだ梅雨明けしていませんが連日30度以上の日が続いています。熱帯夜も続き体調が今一つの方が多いと思います。
 先日、当院の待合室で暑さの為具合が悪くなってしまった方がおりました。換気の為多くの窓を開けておりましたが結果として室温が上がってしまったようです。コロナ対策に一番大切なのは十分な換気であり、私自身このことを徹底するため全部の窓を開けることを指示しておりました。少し反省しております。
 今後は待合室に関しては窓開けの箇所、程度を減らしていきます。適切な室温を維持しつつ適度な換気を行います。発熱患者さんの診察スペースは引き続き窓を十分に開け、十分な換気を維持して行っていきます。
 熱中症予防として出来ることは、暑い時は外出を控える、室温を適切に維持する、水分をこまめに摂る、位しかありません。しかし自身の体調、自身の自律神経や免疫能を維持することも大切です。そのためには十分な睡眠、適切な食事、適度な運動(朝、夕や室内での)等も必要と思います。
 現在発熱や感冒症状の患者さんのほとんどの方はあらかじめお電話を頂いております。ありがとうございます。発熱患者さんの診察スペースは限られており結果1日に診察できる数も限られてしまいます。受診ご希望の方は可能な限り拝見したいと思いますのであらかじめのお電話をお願い申し上げます。
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当院における発熱患者さんの現状。

 5月8日から新型コロナが5類となり、当院でも外来対応医療機関として発熱等の患者さんの診察を始めて1カ月が経過しました。
 5月8日以降、定点医療機関からのコロナ患者報告数は徐々に増加していました。ここにきて沖縄や九州・関西では増加傾向、北日本はやや減少傾向という状況です。中々先が読めません。沖縄では患者さんが救急外来に殺到し問題になっているようです。
 当院では5月8日以降、コロナ陽性患者さんは週に10人程度で経過しています。家族内感染を除き皆さん思い当たる感染のエピソードはないようです。マスクを外す機会が増え、会合、飲食の会も元に戻りつつある状況では、いつどこで誰が感染してもおかしくないということと思われます。多くは若い方で数日の発熱で改善しているようです。高齢者や基礎疾患のある方には重症化予防目的にラゲブリオという内服薬を処方しています。また高熱があるものの検査では陰性の方もおり、小児同様、ヘルパンギーナ等他のウィルス感染も増加しているのかも知れません。いずれめりはりのある感染予防の継続は必要でしょう。
 当院では発熱患者さんは処置室奥の窓が目の前にある一番換気がいい場所で診察しております。また処置室の室内換気扇は換気能力が高く、更に空気清浄機も併用しております。しかしこの場所は2名しか入れませんので、発熱、感冒症状の方は必ずお電話での時間予約をお願い致します。予約がない場合、混み合っている時には感染予防の為、一旦お帰り頂くこともございます。ご理解、ご周知の程宜しくお願い致します。
 オミクロン以降、現在のXBBも感染力はとても強いこと、そして高齢者、基礎疾患のある方を感染から守ること、この2点を肝に銘じていきたいと思います。
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特定健診が始まりました。

 6月から特定健診が始まりました。
 対象は仙台市国民健康保険に加入している40~74歳の方となります。受診券は5月末にご自宅に郵送されていると思います。75歳以上の方の基礎健診は7月からとなります。
 5月は6回目コロナワクチン接種や発熱患者さんで混み合うこともありましたが6月に入りワクチン接種の方は少なくなっています。比較的余裕をもって健診を行えると思います。例年お盆前後や9月末は健診受診者が多く混み合うこともありますのでなるべく余裕のある6月に健診を受けて頂くようお願いしております。
 今年は眼底カメラを入れ替えしました。今迄のカメラはずっと使っていましたので私には使いやすかったのですが不具合ででてきた為新型を導入しました。新型のカメラは全自動となります。今はあらゆるものがタッチパネルで全自動。古いものの方が使いやすいと感じるのは私自身歳をとったからでしょうか。
 健診での眼底カメラは主に眼底の動脈の高血圧性変化、動脈硬化性変化をみるものです。昔大学医局時代には当時の教授に、社会保険病院勤務時は当時の上司に眼底変化の重要性を指導頂きました。時代は変わりましたが細い動脈を直接観察できるのは眼底だけです。また白内障や緑内障が疑われる場合には眼科受診をお願いすることになります。
 健診は今年も原則予約なしで行いますので早い時期の受診をお願い致します。
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コロナワクチン春開始接種を行っております。

 5月8日からコロナワクチン春開始接種を行っております。
 現在は4月末に接種券が発送された75歳以上の方の接種を行っております。今週は65~74歳の方に接種券が発送され、64歳未満の方は6月12日の接種券発送予定です。春接種は高齢者(65歳以上の方)、5歳~64歳で基礎疾患を有する方、医療従事者・高齢者施設従事者が対象です。
 6回目ワクチンを接種すべきでしょうか?
 この1年半のオミクロン株は免疫逃避(ワクチンが効きにくい)という特徴がありました。さらにオミクロンの後のXBB株もオミクロンBA5より強い免疫逃避能を有しているとされています。よって感染予防効果はなくはないがあまり期待できない、という理解でいいと思われます。しかしオミクロン株でもワクチンにより高齢者や基礎疾患のある方の重症予防効果が認められたという報告もされています。よって国の方針通り、高齢者や基礎疾患のある方でご希望の方は接種をお勧めしております。しかし基礎疾患のない若い方は無理に接種しなくてもいいと思います。そのような方は今回は対象ではありません。中年で糖尿病や肥満のある方はどうでしょうか?これもご自分の判断でいいと思います。私自身は注射好きなので、というかやはりリスクを可能な限り減らしたいので自分はするつもりです。
 西欧諸国は昨年のオミクロンの流行で人口の8割の方が感染し集団免疫を獲得し、現在は普通の生活に戻っています。一方日本はまだ4割程度の感染です。集団免疫にはまだ遠いようです。5類になりましたが連休後コロナ陽性者は増加しているようです。当院でも週に5-6名の陽性者がみられています。
 予防も含めてできることは今迄通りやる、特にご高齢の方の感染予防には十分注意する。しかし5類になったので今迄のように過剰に敏感にはならない。という理解でいいと思います。
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今後の発熱患者さんの対応について。

 5月8日から新型コロナ感染症は2類相当から5類となり、今迄の「発熱外来」(正式には診療・検査医療機関)という概念が終了となります。以前のインフルエンザ流行時と同じように発熱等の方はいつでもどこでもご希望のクリニックを受診できるようになる予定でした。しかし国は「発熱外来」から「外来対応医療機関」に名称を変更し診療できる医療機関を公表する方針です。段階的に引き下げていく過程である、また新型コロナはインフルエンザよりは高齢者の死亡率が高く油断は出来ない、引き続きやむを得ない理由で発熱は診察出来ない医療機関も多いであろう等の理由のようです。
 当院は今迄「発熱外来」は行っておりませんでした。これは当時看護師スタッフの産休育休者が2人となり(これはとてもお目出たいことですが)通常の診療もギリギリであった為です。このため診察できない方が多くおりましたことを改めて深くお詫び申し上げます。昨年の夏以降はコロナの患者さんが全国的に著増し、当院でも定期通院中の患者さんは発熱時診察し保健所にPCRをお願いする、若い方は抗原キットを行い陽性ならご自身で登録して頂くという形で対応しておりました。
 今後は「外来対応医療機関」として発熱等、コロナ疑いの方の診察を行ってまいります。但し診療スペースが限られておりますので必ずあらかじめお電話をお願い致します。今迄通り時間を指定して診察致します。コロナ以降感冒・発熱の方はまずお電話頂くという習慣となりました。ありがたく思います。またこの半年で発熱時ご自分でコロナ抗原キットを検査するということもかなり広まったと思います。ご自身で検査されても結構ですがうまく検体が取れない方も多いようです。自分で検査すべきか当院で検査を受けるべきか迷う時はまずはお電話頂ければと思います。
 連休も終わり、5類となると飲み会等も増え、コロナ患者さんは少し増えていくと思います。また今年はインフルエンザもまだ患者さんがおられます。今迄通りの注意は継続し、過度に恐れず、しかし過度に油断せず。私自身今迄通り出来ることをきっちりやっていこうと思っています。
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5月からのコロナワクチン接種に関して。

 5月8日から新型コロナウィルス感染症は2類相当から5類分類となり、約3年間のコロナ禍の生活が大きく変わろうとしています。この2年間頻回に行われたコロナワクチンに関して国は新しい指針を示しています。
 今年は「令和5年春開始接種」と「令和5年秋開始接種」の2回が行われる予定です。来月から始まる「春開始接種」は65歳以上の高齢者、基礎疾患を有する方、医療従事者が対象となります。ワクチンは昨年秋以降使用されているオミクロン対応2価ワクチンです。「秋開始接種」に関しての詳細はまだ未定です。
 オミクロン株となり病原性は弱くなったものの感染性は増強しました。結果この1年で多くの方がオミクロン株に感染してしまいました。ワクチンを接種しているご高齢の方も多く感染してしまいましたが、それでもワクチン接種は高齢者の重症化率を低下させるというデータが多く報告されています。このような背景で対象者を限定した形での接種がまた始まります。
 先日WHOはコロナワクチン追加接種に関して、60歳未満の健康な成人には「得られる効果が少ない」と推奨しないと公表しました。もっともだと思う方がほとんどと思います。多くの国の中で、集団免疫を既に得た国、ワクチンを多く接種した国、ほとんど接種してない国等さまざまです。WHOの指針は国際的なもの、日本は日本でのワクチンの有効性、副反応等のデータを詳細に国民に示してほしいと思います。その上で個人個人で判断できればと思います。
 いずれまた接種券が発送される予定です。
 順次報告させて頂きます。
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勤続10年。

 当院のスタッフが勤続10年となりました。
 皆様よくご存知の看護師長です。
 古い建物の頃から当院に勤務し、今では患者さんのほぼすべてを把握し、看護技術、手技も第1級、後輩の指導から時には受付事務までこなしてくれる当院にはなくてはならない存在です。そして何より常に患者さんに親切で丁寧です。10年間ご苦労様でした。今後も一層の成長を期待しています。
 当院も新しい建物となりこの夏で10年となります。私自身10年も歳を重ねたかと思うと少々ぞっとします。あっという間の10年でした。色々ありましたが当院も、私も、スタッフも随分成長したと思っています。これからも皆で成長していけるよう力を合わせていければと思います。
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「あきらめる」健康法-片づける習慣をもつ。

 「あきらめる」とその瞬間、自律神経のバランスが整います。
 自律神経には交感神経(プラス方向)と副交感神経(マイナス方向)があり互いにバランスを取りながら生体を調節しています。ストレスフルの現代では交感神経が過剰に優位となり一方加齢に伴い副交感神経が低下していきます。このため自律神経のバランスが乱れ様々な体調不良を引き起こします。悩みや心配事のストレスにより心が乱れ「くやしい」、「つらい」、「困った」といった感情は誰もがもっています。そうゆう時こそ「あきらめる」事が大切です。「あきらめる」はギブアップではなく前へ進むための「明らめ」です。あれこれ考えていてもどうしようもない、だったらもう考えずに前へ、別の方向へ進もうということになります。「あきらめる」とその瞬間呼吸が安定し自律神経のバランスが整います。
 「あきらめる勇気」を持つ為の習慣として、片づける習慣を持つということがあります。気分がむしゃくしゃした時、部屋を整理整頓すると気持ちがスッキリして落ち着くという経験は誰もがあると思います。片付け=掃除、整理整頓になりますが、この行動により副交感神経が活発となり自律神経が安定することは科学的にも証明されています。但しあれもこれも一気にすべてを片づけようと欲張るとすべて出来づにかえって自律神経が乱れてしまいます。週に何日か、今日はここと1か所場所を決めて片づけると効果的です。
(小林 弘幸著 自律神経を整える「あきらめる」健康法から)
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「あきらめる」健康法-朝の過ごし方で一日が決まる。

 「あきらめる」とその瞬間、自律神経のバランスが整います。
 自律神経には交感神経(プラス方向)と副交感神経(マイナス方向)があり互いにバランスを取りながら生体を調節しています。ストレスフルの現代では交感神経が過剰に優位となり一方加齢に伴い副交感神経が低下していきます。このため自律神経のバランスが乱れ様々な体調不良を引き起こします。悩みや心配事のストレスにより心が乱れ「くやしい」、「つらい」、「困った」といった感情は誰もがもっています。そうゆう時こそ「あきらめる」事が大切です。「あきらめる」はギブアップではなく前へ進むための「明らめ」です。あれこれ考えていてもどうしようもない、だったらもう考えずに前へ、別の方向へ進もうということになります。なぜなら「あきらめた」瞬間呼吸が安定するからです。スランプの時は通常呼吸が浅くなっています。これでは交感神経が過剰になりいいことがありません。あきらめると自然に呼吸が安定します。安定すると副交感神経が上昇し全身の血行が良くなります。
 「あきらめる勇気」を持つ為の習慣として、まず朝の過ごし方が挙げられます。朝、余裕をもって行動することによりゆっくりと副交感神経から交感神経にシフトすることができます。朝から慌ただしくバタバタ動いてしまうと一気に自律神経のバランスが乱れてしまいます。夜更かしせず早く寝て早く起きる。洗面、着替え、食事、出勤等ゆっくりと余裕をもって行う。これだけでも呼吸が安定しその日1日、自律神経が整った状態で過ごすことができます。
(小林 弘幸著 自律神経を整える「あきらめる」健康法から)
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「あきらめる」健康法

 自律神経を整える「あきらめる」健康法。
 これは順天堂大学小林弘幸先生の著書の一つです。氏は最近も多くの著書を書いておられますが、2013年初版のこの本が先生の著書の始めに相当するものと思われます。私自身この本を読んで実践してみてとても救われました。
 年齢とともに自律神経のバランスが乱れてしまいます。すなわち副交感神経系(リラックス系)の回復が悪くなってしまい、結果として交感神経(戦闘モード系)が常に優位となり常にイライラ、ハカハカという状況に陥ってしまいます。「あきらめる」とその瞬間、副交感神経が回復し自律神経のバランスが整います。
 「あきらめる」という言葉はnegativeな印象があるかもしれません。我々の世代は「あきらめないで最後まで全力で頑張る」という事がごく普通のことでした。これを背負って年を重ねていって、様々な困難、ストレスが立ちはだかっても「あきらめずに頑張ろう」と頑張り続けてしまいます。交感神経が亢進し過ぎ体のバランスが乱れ様々な不調が出てくると思います。
 ここでいう「あきらめる」とは「ギブアップ」ではなく「もう仕方ない」と「物事を明らめる」こととなります。次から次に湧いてくる妄想、心配事が芋づる式に膨らみ悩みが増えていきます。「あきらめる」ということは感情や妄想に振り回されることなく、今の自分を冷静に見つめて苦しんだり悩んだりしている原因を明らかにしていくこととなります。
(小林 弘幸著 自律神経を整える「あきらめる」健康法 から)
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インフルエンザ警報が発令されました

 先日宮城県でインフルエンザ注意報が発令されました。
 インフルエンザ患者が定点医療機関に1週間で1人受診すれば「流行入り」、10人受診しれば「注意報」、30人を超えれば「警報」となります。注意報レベルとなると流行の発生前であれば今後4週以内に大きな流行が発生する可能性があることを意味しています。仙南保健所管内で10を超えており注意報になったようです。一方市内では下表の如く若林区のみ17とおおいもののその他の区ではごく少数となっています。これはたまたま局所的な発生が重なったことや、まだコロナ禍の為定点医療機関においても受け入れ検査が十分できていないことによると推測されます。当院ではインフルエンザ患者さんは週に1人程度で経過しています。注意は必要ですがコロナ禍以前のような患者数にはならないと考えます。
 インフルエンザ対策もコロナ対策と同様です。まだまだ寒い日が多いですが一方で少しずつ日が長くなり陽も春めいてきています。気を抜かずに頑張りましょう。
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副腎疲労とは?

 先日テレビ番組で「副腎疲労」に関するものがありました。またこれに関する書物もいくつかあるようです。
 それでは「副腎疲労」とは何者なのでしょうか?
 この概念を提唱されている先生方は「仕事、家庭、経済、人間関係などのストレスや、偏った食生活や運動不足といったライフスタイルの乱れによって副腎の機能低下が続くと、ホルモンバランスが乱れ、慢性的な疲労、精神不安、食欲不振、下痢、アレルギー症状などの様々な症状を引き起こす病態」と解説しています。また副腎皮質ステロイドホルモン(コルチゾール)とDHEAのバランスによって病期を分けて評価しているようです。しかしこの病態は医学的に確立されたものではなく、診断基準も確立されておらずまた治療法も確立されたものはありません。民間的治療が試みられているようです。
 副腎には髄質と皮質があり髄質からアドレナリン、皮質から主に副腎皮質ステロイドホルモン(コルチゾール)、アルドステロン、DHEA等の性ホルモンも産生されています。なかでもアドレナリンとともにコルチゾールは強力なストレスホルモンで生体維持になくてはならないものです。さらに脳下垂体-副腎皮質系は自律神経系とも密接に関連していますので、各種のストレスが自律神経やホルモンバランスに悪影響を及ぼすのは当然のことで、これは原因ではなく結果と考えられます。前述のような症状がすべて副腎疲労として扱われることに一抹の不安もあります。ですから昔大学で副腎を勉強していた自分にとってはこの「副腎疲労」というものにやや違和感を感じます。
 いずれ各種ストレスは自律神経やホルモンバランスに悪影響を与え種々の身体不調を引き起こします。ストレスのない人はいませんのでまずはストレスとうまく付き合う試みが必要でしょう。これはちょっとした気持ちの転換で可能になることもあると思いますので自分なりのストレス対処法がみつかればと思います。
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新年明けましておめでとうございます。

 新年明けましておめでとうございます。
 本年も皆様に良質な医療を提供できますよう、安心感と元気を感じて頂けますよう職員一同努力していきたいと思いますので宜しく願い申し上げます。
 ここでいう良質な医療とは
「科学的根拠に基づいた医療を、患者さん個々の背景などを十分考慮した上で十分な説明と共に提供し、患者さんにも十分理解して頂いた上で実践する医療。尚且つ患者さんに安心感と元気を感じて頂ける医療」
と考えております。
 この事を日々実践するのは簡単なようで実はとても難しいことです。しかしこれは内科医院としての当院の、内科医としての私の最も基本となることと考えておりますで、これからも常に意識していきたいと思っています。
 昨年末から当院でもインフルエンザの患者さんがみられるようになりました。お正月明けにはインフルエンザの患者さんが増加することも予測されます。ここ2年インフルエンザはほぼみられませんでした。ウィルス干渉や感染予防の徹底の為といわれていましたがはっきりとした原因は不明でした。では何故今年はインフルエンザが増えているのか?これもはっきりとした理由は分かりません。
 いえることは油断せず感染予防を継続すること、日々の体調管理に気を付けること、かといってあまり神経質にならないことでしょうか。
 今年でコロナ禍4年目となります。コロナがごく普通のものとなり日々の生活が元に戻ることを期待しております。
 本年も宜しくお願い致します。
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一年間ありがとうございました。

 本日で令和4年も最後となりました。
 一年間ありがとうございました。
 コロナ禍3年目、皆さんにとってどんな年でしたでしょうか?
 当院では産休育休明けのスタッフ2人が復帰し看護スタッフが通常戦力に戻りました。この為夏の特定検診、基礎検診は例年以上の受診者数でしたがあまりお待たせすることなくスムーズに行う事が出来ました。同様に夏のコロナワクチン4回目、10月のインフルエンザワクチン、11月からのコロナワクチン5回目もスムーズに行えたと思っております。
 一方でコロナ禍ゆえかなりの診療制限をせざるを得ない状況で大変申し訳なく思っております。風邪症状の方はそれに準じた対応が必要な為、動線分離専用スペースが用意できないものの奥の処置室の一角で診察しております。時間を区切って診察していますが風邪症状の受診者が多いとお断りせざるを得ない状況が多々ありました。大変申し訳ございませんでした。
 コロナ禍でも定期通院患者さんや高血圧、糖尿病、甲状腺などの新患患者さんの診察は決して手は抜かずに行うことを自分自身の目標としておりました。しかしコロナワクチン接種が重なったり、風邪症状の方が重なったりするとどうしても十分な時間がとれずに診察を終えてしまう事も多かったと思います。ひとえに私の力不足でありご容赦頂ければと思います。
 世界では普通にウィズコロナとなりましたが、日本だけワクチン接種回数は多いのに感染者数は世界一が続いています。死亡率が低いのはワクチンの効果といっていいのでしょうか。もう普通でいいと皆思っていると思いますがこの3年でコロナ脳になってしまい中々そうも行かないかもしれません。
 とはいえ来年が皆さんや私達にとって良い年になるようお祈り致します。
 それでは皆様良いお年をお迎え下さい。
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「グルーヴ」の重要性。

 先日、日本アロマセラピー学会が完全WEBで開催され聴講しました。その中で「グルーヴ」という言葉がでてきました。
 昭和大学の小口江美子先生の講演です。先生はリハビリや認知症予防、健康維持目的にアロマ+音楽運動療法を行っておられます。楽しい軽体操(リズミカルで心地良い動き、グルーヴ感のある音楽)が快感情の脳内回路を刺激し前頭葉も活性化され認知機能増進が期待できるとのことです。ここでグルーヴ感のある音楽ということで「グルーヴ」の説明もありました。本来はジャズ、ファンク、ソウルロック等で使われるようですが音楽知覚認知の研究上は「音楽を聴いていて身体を動かしたくなる感覚」という定義だそうです。
 以前「幸せホルモン・セロトニン」のシリーズで記載しましたがリズミカルな運動はセロトニンを上昇させ、リラックスしているけど集中力はあるという落ち着いた状態を導き、また自律神経のバランスも安定し更に人にとって最も大切な「共感脳」も刺激します。アロマ+グルーヴは最強の組み合わせでしょう。
 最近グルーヴしていますか?
 私の若い頃はバブルでディスコブーム真っ最中でした。当時私もディスコ大好きでうまくは踊れませんがイモ洗い状態の中、音楽に合わせてただ身体を動かしているだけでとても楽しくいい気持ちになっていました。まさにこれはセロトニン上昇の為だった訳です。しかしその後ディスコは消滅。数年前までは好きなアーチスト達のライブによく行ってましたが引退や消滅でライブロス状態に。そしてコロナ禍です。
 一人でも音楽を聴いてリズミカルに身体は動かせます。しかしディスコやライブのように周囲に多くの人がいることが必要なようです。私同様グルーヴロスになっている方は多いと思います。人間にとって大切な「グルーヴ」。再びグルーヴを感じられる日が来ることを期待しています。
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