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インフルエンザの患者さんが急増しています。

 11月末からインフルエンザの患者さんが急増しています。仙台市感染症情報では11月25日から12月1日までの青葉区定点医療機関でのインフルエンザ患者数は総数227人、1医療機関あたり20人と注意報レベルを超えています。12月に入り更に患者数は増えていると思われます。
 インフルエンザの予防にはワクチンの接種が大切です。ワクチンの予防効果は100%ではありませんが、ワクチン接種により個人の発症や症状悪化のみならず地域全体での入院率や死亡率を減らすと考えられています。ワクチン接種後、抗体ができて効果が現れるまでに約2週間とされています。ですから今今の予防効果は期待できませんが、今後の更なる流行には効果が期待できます。まだ接種されていない方は早めの接種をお勧めします。
 その他部屋の加湿も大切です。インフルエンザは高温多湿の環境で生存率が低いといわれています。また寒い状況では私達の免疫力も低下しますし、乾燥すると喉や気管の粘膜もやられ易くなってしまいます。
 うがい、手洗いも基本ですが、うがいに関しては明らかな予防効果のエビデンスがなく最近はあまり積極的には勧められなくなってきました。しかし人混みからの帰宅時や、咳をしてる人に接した後にうがいをするのはいいと思います。うがい以上に大切なのは手洗いで、実はインフルエンザは接触感染も多いといわれています。帰宅時、食事前には十分な手洗いをお勧めします。
 規則正しい生活リズム、十分な栄養と睡眠も心掛けて下さい。
 いい体調でクリスマスを迎えられればと思います。

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インフルエンザの流行期に入りました。

 11月15日、インフルエンザが流行期に入ったと国立感染症研究所が発表しました。流行期に入るのは例年より1カ月早いとのことです。1医療機関での1週間のインフルエンザ患者数が1人を越すと流行開始とされています。
 今年は9月末にもインフルエンザが増えつつあると報道されました。この頃仙台市でもいくつかの小学校や幼稚園で学級閉鎖がありました。しかしその後大きな増加はみられませんでした。当院ではここ数週、週1-2名のインフルエンザの患者さんが受診されています。仙台市感染症情報でもほぼ同じ数です。仙台市感染症情報

 今年のインフルエンザの型は現在の所、AH1pdm09型が86.8%と報告されています。これは10年前に新型インフルエンザと騒がれた時の型でその後は毎年のインフルエンザワクチンはこの型に対応してきました。もちろん今年のワクチンにも含まれています。ワクチン未接種の方は早めの接種をお勧めします。
 気温が下がり空気も乾燥してきました。引き続き体調管理にお気を付け下さい。

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安らぎのホルモン「オキシトシン」を増やす方法-2

 オキシトシンは脳下垂体後葉から分泌されるホルモンで、出産時の子宮収縮作用や授乳時の乳汁分泌作用が知られています。しかし最近はそれ以外に、ストレス緩和、不安軽減、痛みの閾値上昇(痛みに強くなる)、他者との結びつきの増強、好奇心向上、学習力向上、免疫システムの増強なと様々な作用があることがわかってきました。最近はこの落ち着いていて安らいだ気持ちや他者との結びつきを感じること等から「安らぎと結びつきのホルモン」と呼ばれることもあります。
 それでは私達が日常生活でオキシトシンを少しでも増やすにはどうしたらよいのでしょうか?一番は肌と肌の触れ合い、すなわち「スキンシップ」です。そしてイヌとの生活がオキシトシンを増やすことが分かっています。
 イヌを飼って一緒に生活している人は飼っていない人に比べて一般的に健康であるという多くの論文があるそうです。イヌは人間に有益な効果があるので医療の分野でも使用されるようになってきました。こども病院や高齢者施設でのセラピー犬についてテレビ番組などで放送されることが多くなったと思います。
 イヌと一緒にいること、イヌと触れ合うこと(イヌを撫でるとイヌは気持ちよさそうにしますが実は撫でている人のほうも気持ちよくなります)、そして互いを分かりあうことでオキシトシンが分泌されます。少量の分泌でも長期間持続するため健康促進効果をもたらすと考えられています。しかしネコではこのような効果は認められないようです。これはネコは人からやや離れた所にいることが多く、イヌほど人と密接な関係には至らないからのようです。(ジャステイン・モベリ著:「オキシトシンが作る絆社会」から)
 諸事情がありますから「是非イヌを飼って」とはいえませんがなるほどなと思います。

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安らぎのホルモン「オキシトシン」を増やす方法-1

 安らぎホルモン「オキシトシン」は脳下垂体後葉から分泌され、出産時の子宮収縮と授乳時の乳汁分泌を司る物質です。しかし近年それ以外の場面で女性のみならず男性においてもオキシトシンが分泌されることが分かってきました。
 実験でオキシトシンを動物に注射すると、母性行動をとる、つがい(動物の雄、雌の一対)の形成が促進される、個体間の接触が増える、争いが減る、不安が減り大胆さと好奇心が増す、痛み感覚が減少する、鎮静・睡眠の効果、学習の促進等が証明されています。
 私達の日常生活でのオキシトシン効果とは、「安らぎと結びつき」ということとなります。安らいだ気持ち、落ち着いた気持ち、不安が軽減していく、他者との結びつきを感じる、等の表現になると思います。今まで述べてきた副交感神経系やセロトニンの作用と似ている点も多く、またこれらはお互い密接に関係しています。
 それではオキシトシン分泌を増やすにはどのようなことが効果的なのでしょうか?一番はタッチ・スキンシップ(肌と肌の触れ合い)となります。一番最初のタッチは母親が生まれたばかりの子供を抱いた時、その後の授乳の時となります。授乳時のオキシトシン効果は長期に持続して母親の子育てを支援するようです。一般的には「しっかりとした握手」、「ハグ」、「肩を叩く」、「背中をさする」、「ペットを撫でる」、「マッサージを受ける」等でしょうか。
 そういえばこれらの行為は以前述べた「セロトニンを増やす方法」とほぼ同じです。この二つの関係はどうなっているのでしょうか?セロトニンもオキシトシンもタッチ・スキンシップで増加します。セロトニン神経にはオキシトシンの受容体も存在します。すなわちオキシトシンが増えればセロトニンも増える、ということになります。
 いずれ快い触覚刺激はオキシトシンを増やし、安らぎ・心地良さを感じさせてくれます。しかし人によってはタッチが不快に感じるかも知れませんし、不快な刺激では全く逆効果となりますので注意しましよう。

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インフルエンザワクチン接種が始まりました。

 今年も10月からインフルエンザワクチンの接種が始まりました。
 今年は例年になくインフルエンザの流行が早いとテレビニュース等で報道されています。事実国立感染症研究所の報告でも9月末の時点で沖縄や東京で多くのインフルエンザによる学級閉鎖が報告されています。仙台市内でも数校の学級閉鎖があるようです。このような状況で「今年はより早目のワクチン接種を」とニュース番組などで報道されています。まだ暑かった9月にインフルエンザが増えたのはラグビーワールドカップ等の大会の為、現在冬である南半球の国から多くの人が来日しているからとの推測も報じられていました。
 果たしてこのまま早い時期に大流行になるのでしょうか?はっきりしたことは誰もわかりませんが10月や11月の大流行は考えにくいのかなと個人的には思っています。昨年も9月頃にインフルエンザの患者さんが増えて早目の流行か?といわれましたが、実際の大流行は1月でした。しかし過去に2014年、2017年ように12月から急増した年もあります。予測は困難です。
 例年通り、しかし状況を見ながらやや早目に、ぐらいでしょうか。
 しかし昨年、一昨年ともに一番接種者が多い11月中旬にワクチンの供給が途絶えてしまい、一時接種を見合わせなくてはならない状況となってしまいました。今年はそのような状況にならないことを祈るばかりです。
 いつ頃接種したらいいのか等疑問点がありましたらいつでもご相談下さい。

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安らぎのホルモン「オキシトシン」について-2

 脳下垂体後葉から分泌される「オキシトシン」は本来、出産(子宮収縮)と授乳(乳汁分泌)に関与していますが、一方で脳内の神経細胞間で情報を伝達する神経伝達物質であるということが分かってきました。オキシトシンは特に私たちの「心」に影響を及ぼす物質といえます。
 具体的には、ストレスを緩和する、「ほんわか」落ち着いた心理状態をつくる、不安や恐怖を軽減する、男女の愛情を育む、他者との絆を強くする、人間関係を円滑にする、等の作用が認められています(有田秀穂著、「癒しの脳内物質・オキシトシンが心を満たす」から)。
 その他、自閉症に関連する症状を緩和する効果、学習能力を向上させる効果、動脈効果を予防する効果、消化促進効果、脂肪燃焼を促して体重を減少させる効果、等が各種動物実験、臨床研究から報告されています。
 私達の日常生活の中で、オキシトシンを少しでも増やすことが出来ればと思います。これは副交感神経を上げる、セロトニンを増やす、といったことと密接に関係していますし、また相乗効果も期待できます。
 それでは以前述べてきた「幸せ物質・セロトニン」と、この「安らぎと結びつきのオキシトシン」はどのように違うのでしょうか。どちらも「人との触れ合い」で活性化し、もっとも人間らしい「共感脳」に関与しています。セロトニンは人間の脳で最も古い脳幹部で合成されます。一方オキシトシンはより進化した視床下部室傍核で作られます。セロトニンはリズム運動などにより得られる幸福感、雑念が取り払われ穏やかな心になっている状態。オキシトシンは人との繋がりを感じてじんわりあたたかい幸福感、ということになるようです。同じようですが、セロトニンは動物的、オキシトシンは人間的でしょうか。
 この辺も感じて頂ければと思います。

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骨粗鬆症健診を行っております。

 9月から10月末まで仙台市骨粗鬆症健診を行っております。仙台市にお住まいの40歳と50歳の女性の方に受診券が郵送されていると思います。
 当院での骨粗鬆症検査(骨塩定量)は遅ればせながらデジタル方式を導入致しましたので、結果を即お渡しできるようになりました。予約は不要です。
 また仙台市特定健診、基礎検診も引き続き行っております。こちらは9月末で終了となります。例年9月末は混みあうことが多い傾向です。対象の方はお早目に受診して下さい。無散瞳眼底検査も当院で行います。こちらも予約は不要です。

 9月に入り朝晩はだいぶ涼しくなりました。しかし日中は30度まで気温が上がる日がまだあります。温度差が大きくなりますと体温調節を司る自律神経のバランスが乱れ、その為体力も消耗しまた免疫力も低下します。風邪など引かないようご注意下さい。

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安らぎのホルモン「オキシトシン」について-1

 最近「オキシトシン」という言葉を耳にすることが多くなりました。今迄のセロトニンのお話の中でも時々オキシトシンという言葉が出てきていたと思います。
 オキシトシンとは脳下垂体の後葉から分泌され血中に流れ出るある種のホルモンです。また脳内神経伝達物質としての働きも分かってきました。血中に流れ出たオキシトシンは出産時に子宮を収縮させ、授乳時に乳汁を分泌させる作用があります。ですから女性の出産、授乳に関係しているもので、それ以外の働きはまったく知られていませんでした。
 しかし最近微量なオキシトシンが測定できるようになり、多くの研究がなされオキシトシンは単なる母性ホルモンではなく、落ち着き、不安の軽減、治癒力促進等、安らぎ作用等の調整役であるということが分かってきました。
 オキシトシンは
 ●ストレス時のコルチゾール上昇を抑える。
 ●交感神経系を抑制し、副交感神経を高める。
 ●ドパミン神経系(報酬系)、セロトニン神経系(幸福感)も調整する。
 ●内因性オピオイドの機能に影響し鎮痛効果を発揮する。
 ●他者との様々な関連性に関して放出され、他者の識別、記憶、寄り添い、結びつきの関係を永続的なものとする。
 (シャスティン・モベリ著「オキシトシンがつくる絆社会」より)
 等の作用です。
 今迄述べてきた自律神経(交感神経・副交感神経)やセロトニンとも密接に関係していますし、その作用は似ているところが多くあります。少し難しいお話ですが、オキシトシンを理解して頂き、日々の生活の中で少しでもオキシトシンを増やすことが出来ればと思いますのでこの辺も述べていきたいと思います。

 お盆も過ぎて朝夕は涼しい風が吹くようになりました。しかし日中は暑く、昼夜の寒暖差が目立ちます。風邪を引きやすい状態ですのでご注意下さい。

広重 花火

熱中症にご注意下さい。

 梅雨明けの7月末から急に暑くなり、先週は仙台でも猛暑日があり熱中症の方が多くおられました。
 「急に」ということが大きな要因と考えられます。7月は梅雨寒で温度が低い日が続きました。やっと梅雨が明けたと思ったら急に連日の猛暑日、熱帯夜です。注意はしていても体がついていかないのも当然と思います。
 暑い中、外で仕事に集中していて、オフィス内で冷房があっても室温が高いままで、いつのまにか頭痛、吐き気、ふらつき、だるさ等が出現してきます。早めに体を冷やして 水分を補給し、横になっていれば通常重症化することは多くはありません。しかし全国的にみれば多くの死亡者もでています。可能な限り外出は控える、こまめに水分を補給する、食事と睡眠をしっかりとる、等当たり前のことですが十分意識して下さい。一方で運動不足になりがちですので、冷房の効いた室内で体操、スクワット、つま先立ち等少しずつ行うとよいでしょう。
 
 先日あるアーチスト達?のライブを観に東京ドームまで行ってきました。いつものことですがとても元気をもらいました。そして人間の発するエネルギーってすごいな、と感じます。
 次元は全く違うとは思いますが、我々医療従事者も患者さんに少しでも元気を感じてもらえればと思い仕事をしています。

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幸せ物質「セロトニン」を増やす方法-9

 セロトニン神経はオーケストラの指揮者のように脳全体をコントロールしてバランスを整え、意識や元気のレベルを調節する働きをしています。すなわちリラックスしているけれど集中力はあるという落ち着いた脳の状態を作り出します。
 セロトニン神経系を刺激するには「太陽の光を浴びる」、「リズム運動(よく噛む、リズムにのって歩く、リズムに乗って体を動かす運動等)」、「深呼吸(特に下腹部を絞るように息を吐くことを意識)」直接・間接の触れ合い「グルーミング」がとても効果的です。
 グルーミング、いわゆる「毛づくろい」の体表的なものは「触る・タッチ」「触れあう」ことですが、間接的なグルーミングとして、「おしゃべり」、特に「無駄話」、「一家団欒の食事」、「仕事帰りのちょっと一杯」等があります。肩が触れ合う程度の距離感で、難しい話はなしで。これによりセロトニン神経が刺激され、それに伴い互いの存在を理解し、理屈抜きに共感しあうという「共感脳」も刺激されます。(有田秀穂氏著「セロトニン脳」健康法から)
 そしてこれらグルーミング行動は「安らぎと結びつき」に関連する下垂体後葉ホルモン「オキシトシン」の分泌も促進します。
 今では「玄関先でご近所の方と世間話」等はあまり見かけなくなりました。集合住宅では隣人が誰か分からないことも多々あると思います。「一家の団欒」も昔に比べれば少なくなっていると思います。親は遅くまで仕事、子供は部活や習い事、塾通いで平日に一家で夕食を一緒に摂れるご家庭は少ないのではないのでしょうか。「仕事帰りにちょっと一杯」、これは今でも多いと思いますが、上司への愚痴等が話題の中心になりがちではないでしょうか。また最近の若い人達は仕事でなければ飲みに行かないという人も多いと聞きます。無理に昔に帰る必要はないと思いますし出来ないことですが、これはどれも昔普通にあった光景と思います。
 当たり前のことと思いますが、やはり基本はface to faceということでしょう。メイルやLINEは便利でしょうが少し見直してもいいのかもしれません。

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梅雨寒による体調不良。

 今年は梅雨が長引いており、日照時間が少なく気温が低い『梅雨寒』が続いています。
 当然体調にも悪影響がでてきます。
 まず気温が低いことにより風邪の患者さんが例年のこの時期より多くみられます。特に喉をやられてしまう方が多い傾向です。朝の気温が低い日が6月から多くありました。しかし湿気はあるので冷房を使うこともあると思いますが、冷房で体が冷やされ、喉もやられてしまうものと推測されます。
 そして日照不足による体調不良です。太陽の光を浴びれませんので、セロトニンとメラトニンが刺激されません。すなわちセロトニン不足で、元気が出ない、気分が落ち込む、自律神経のバランスが崩れる、等の症状がでてきます。そしてメラトニン不足で夜眠れない、という症状も出てきます。
 ではどうしたらいいのでしょうか?
 セロトニンを増やすのは「太陽の光」だけではありません。雨が降ってなければ「歩く」、雨が降っていれば室内で「スクワット」、となるべく体を動かします。そしていつでもどこでもできる「深呼吸」。まず下腹部を絞るようにゆっくり8秒位かけて吐く、その後自然に4秒程度で吸う。これを5分10分程度でも続けると、セロトニンが増え、副交感神経も刺激されてきます。すなわち気分がスッキリして少し元気がでて気分が穏やかになってくるのを実感できると思います。

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幸せ物質「セロトニン」を増やす方法-8

 私たちの脳内神経伝達物質には大きく三つのものがあります。元気・闘争の「ノルアドレナリン」、報酬・満足の「ドパミン」、安心・幸せの「セロトニン」です。これらがバランスをもっていい状態であれば元気で、かつ穏やかで、落ち着いており自分だけではなく周囲の人も気分が良くなると思われます。
 どうすればセロトニンを増やすことが出来るのか?
 セロトニンを増やす為には「太陽の光を浴びる」、「リズム運動(よく噛む、リズムにのって歩く、リズム運動等)」、「深呼吸(特に下腹部を絞るように息を吐くことを意識)」が大切です。
 そして、直接・間接の触れ合い「グルーミング」もとても効果的です。
 グルーミング、いわゆる「毛づくろい」の体表的なものは「触る・タッチ」「触れあう」ことです。「しっかりとした握手」、「ハグ」、病気の人や悲しんでいる人の「背中をさする」、励ますときに「肩をたたく」、痛い所があれば「痛い所をさすってあげる」、赤ちゃんや小さい子供を「抱きしめる」、恋人同士で「抱き合う」、あばあちゃんの「肩たたきをする」、「ペットを撫でる」、「マッサージを受ける」など色々あります。このような行為をしたりされることによりセロトニン分泌が増えて、とても幸せで、安心し落ち着いた気持ちになります。同時にこれらの行為は「オキシトシン」の分泌も促進します。最近よく耳にする「オキシトシン」とは脳下垂体後葉から分泌される乳汁分泌ホルモンのことですが最近は「安らぎと結びつき」に関係しているといわれています。
 私のJR仙台病院勤務時代の恩師は「タッチは医療の原点。患者さんを触診しながら、『今貴方を診ていますよ、なんでもいって下さい』と手を通して伝え、コミュニケーションをとる意味もある」とおっしゃっておられました。私もそうありたいと努力していますがまだまだ出来ていません。「触る・タッチ」は医療の現場でもとても大切なことです。
 ただし当然ですが触られるのが嫌いな人もいるでしょうし、嫌な相手から触られても気分が悪くなるだけです。
 出来る範囲で少しづつ試してみて下さい。

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特定健診が始まりました。

 6月に入り今年も特定健診が始まりました。昨年から特定健診(仙台市国民健康保険加入で40~74歳の方)は6月から、基礎健診(75歳以上で申し込みをされている方)は7月からとなりました。9月末まで行っております。以前は10月まで健診期間であった為、インフルエンザワクチン接種と重なり混み合うことがありましたが、時期が重ならなくなった為、あまりお待たせすることなく健診が行えるようになりました。通常6月は余裕がありますので特定健診対象の方はお早目に受診されて下さい。予約は不要です。無散瞳眼底検査も当院で行います。
 眼底検査は眼底の細い動脈を観察するもので、動脈硬化の程度、高血圧性変化の程度を評価します。これにより高血圧が急に起こったものか、長く存在したものかも把握できます。
 昔、大学医局時代に高血圧を勉強しておりましたので当時の教授に、また仙台社会保険病院(現JCHO仙台病院)高血圧糖尿病内科勤務時には直属の上司に眼底所見の重要性を教えられました。時代は変わり動脈硬化を評価する様々な検査がでてきましたが、簡便にできる眼底所見の有用性は変わらないと考えています。

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幸せ物質「セロトニン」を増やす方法-7

 私たちの脳内には大きく三つの神経系が存在します。「不安・恐怖」等に対して逃走か闘争かを判断しその「作業・仕事」をテキパキ実行するノルアドレナリン神経。バリバリ仕事が出来るのはノルアドレナリン神経のおかげですがこれが過剰になり過ぎると脳の興奮をコントロールできなくなってしまいます。「快・報酬」を司るドーパミン神経は、いい成績、いい評価、いい収入等により強化されます。これはモチベーションとして大切ではありますが報酬回路が興奮され過ぎると、異常な自由主義、資本主義といった歪んだポジティブ思考を引き起こしてしまいます。「安心・幸せ」のセロトニン神経はノルアドレナリン神経の興奮し過ぎを抑え、ドーパミン神経の暴走を食い止めて心のバランスを保ちつつ、自律神経のバランスも整え、更に人にとって最も大切な「共感脳」を活性化させてくれます。
 脳内セロトニン神経を活性化させる為には、「太陽の光を浴びる」、「リズム運動(よく噛む、リズムにのって歩く、リズム運動等)」、「深呼吸(特に下腹部を絞るように息を吐くことを意識)」が大切です。
 そして、直接・間接の触れ合い「グルーミング」もとても効果的です。
 「グルーミング」?。実は私はピンときませんでした。「グルーミング」とはWikipediaによると「毛繕い」と同義語で、動物が体の衛生や機能維持を目的として行う行動とされています。社会的グルーミングとは、ヒトを含む社会的動物の個体同士が群れの中で互いの体や外見をきれいにしたり整えたりする行動で、近接して生活する動物たちが社会構造、家族の絆を補強し、人間関係を構築する手段となっています。
 直接のグルーミングは、「触る」すなわち「スキンシップ」となります。「握手」、「肩を叩く」、「ハグ」、「子供を抱きしめる」、「犬を撫でる」、「マッサージ」等。心地良い「タッチ」は直接セロトニンを増加させます。間接的なグルーミングは「おしゃべり、特に無駄話」、「仕事帰りの軽く一杯」等。face to faceのコミュニケーションをとって「共感」することによりセロトニン神経が活性化されます。(有田秀穂著 「セロトニン脳」健康法から) 
 なるほど、と思いますよね。この辺も詳しく述べていきたいと思います。

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幸せ物質「セロトニン」を増やす方法-6

 脳内セロトニン神経は脳全体をコントロールしてバランスを整え、意識や元気のレベルを調整する働きをしています。大脳皮質の活動を調節し「スッキリ爽快」な覚醒状態、自律神経のバランスを整えると当時に交感神経を適度に刺激した「元気」な状態を維持しています。同時に抗重力筋(重力に対して姿勢を保つ筋肉)も緊張させて、いい姿勢、いい表情をつくります。またセロトニン神経が活性化されると痛みが軽減するといわれています。セロトニン神経の活性化で痛みの神経伝達を抑制する為と考えられています。
 脳内セロトニン神経を活性化させる為には、「太陽の光を浴びる」、「リズム運動(よく噛む、リズムにのって歩く、リズム運動等)」、「深呼吸(特に下腹部を絞るように息を吐くことを意識)」が大切です。
 それではセロトニンを増やすにはどのような食事をすればいいのでしょうか?セロトニンの材料は必須アミノ酸のトリプトファンという物質です。トリプトファンを含む食材で代表的なものは大豆製品と乳製品です。大豆製品として、豆腐、納豆、味噌など。乳製品として牛乳、バター、チーズ等があります。またセロトニンの合成には炭水化物(お米、パン等)とビタミンB6(豚肉、青魚、生姜、ニンニク等)も必要となります。要はこれだけ食べていればいいというものはなく、バランスよく多くの種類の物を継続して食べるということです。バナナにはトリプトファン、炭水化物、ビタミンB6がバランスよく含まれていますのでセロトニンを増やすにはいい食べ物ですが、バナナだけたくさん食べていればいいというものではありません。あくまでバランスが大切ということです。そしてサプリメント等を摂る必要もまったくありません。食事はあくまで二次的なものであるということをご理解頂ければと思います。

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スクワットの有用性。

 以前、NHKの「ためしてガッテン」で糖尿病にスクワットが有効であるという放送がありました。スロースクワットを続けると筋肉の一部が「桃色筋肉」に変化し血糖が下がるという内容です。
 色々調べてみましたが、スクワットが明らかに血糖を改善するというエビデンスにはまだ至ってはいないようです。しかし、全身の筋肉の7割を占める下半身の筋肉を動かすことで糖を消費しやすい「白筋」のミトコンドリアが増えて「桃色筋」になり糖と脂肪の消費が更に良くなる、との内容に興味を覚えました。
 自分で試しに始めてみましたが、少しずつ回数を増やし朝夕30-40回行えるようになりました。
 中々運動ができない(膝、腰の悪くない)糖尿病の患者さんにお勧めしています。
 足を肩幅に広げて10秒かけてゆっくり腰を落とします。膝は90度まで。膝は足先を越さないで。2秒キープしてゆっくり腰を上げていきます。
 ゆっくりが基本です。腰を下ろすときに息はゆっくり吐いて、腰を上げるときは息を吸って、というのも大切です。これにより自律神経のバランスが整います。またスクワット自体のゆっくりなリズム運動が「幸せ物質セロトニン」も増やしてくれます。
 糖尿病でない方も是非試してみて下さい。下半身の筋力を維持するのに有効と考えます。

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4月病とは?

 最近テレビ等で4月病という言葉を耳にします(正式な医学病名ではなく俗称です)。5月病は昔からありますが、4月病もほぼ同じ意味で使われているようです。4月から新生活が始まり、環境の変化によるストレスから疲労感、自律神経失調症状、精神的な不安等を引き起こすものです。更にこの時期特有の気候も関係していると思われます。寒暖差が大きく「花冷え」「寒の戻り」というように先日も急に雪が降るほど気温が下がることもありました。人間は皮膚の表面の血管を広げたり収縮させて無意識に体温をコントロールしています。これを司るのは自律神経です。このような寒暖差は自律神経にとても負担をかけます。よって自律神経のバランスも崩れてしまいます。
 予防は規則正しい生活、十分な睡眠、十分な栄養、が大切です。またストレスを溜めない為に趣味の時間やスポーツの時間を持つ事もいいと思います。
 そして心身共にリラックスさせて免疫力も高める為に副交感神経を上げるように常に意識することも大事だと思います。深呼吸、ゆっくり行動する、笑う、情動の涙を流す、いい香り、いい音楽等です。中でも深呼吸は一番簡単で確実に副交感神経を上げてくれます。鼻呼吸でゆっくり4秒位かけてお腹を膨らませて息を吸い、8秒位かけてゆっくりと息を吐く、最後は下腹部を絞るように吐き切る。これを1日数回、数分程度でも継続するだけで効果を実感できると思います。
 今年はこの後10連休が待っています。連休をいい体調で過ごす為に、また連休後5月病にならないように今から規則正しい生活を維持して下さい。

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5月の連休について。

 今年は新天皇の即位の為、5月1日が祝日となります。「祝日と祝日の間は休日になる」という法律から4月30日と5月2日も国民の休日となり10連休となります。
 10連休ではさすがに医療・教育のみならず各業界とも混乱を来し、大変なことになると予想されます。私は国会では今回に限り「祝日と祝日の間は休日」を適応せず、4月30日と5月2日は平日になることを期待していましたが、予想に反してあっさりと国会で認められ成立してしまいました。
 仙台市医師会内科医会(医師会に所属する内科開業医)では北部急患診療所、舟丁の急患センターともに連休中は全日交代で担当します。すなわち一次救急は仙台市医師会内科医会で担当するということです。このこともあり当院では4月28日(日)から5月6日(月)まで休診とさせて頂くことに致しました。連休前後の混雑を避ける為、連休中も数日の診療を出来ればと思っていましたが、連休中に開けていても来院する方は少ないと予想されることや、スタッフ数の問題、薬剤卸や検査センターの問題などもあり休診と致します。大変心苦しいのですがご理解頂ければと思います。
 連休中に体調の悪い方は誠に申し訳ございませんが、北仙台の北部急患センター、舟丁の急患センターのご利用をお願い致します。

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幸せ物質「セロトニン」を増やす方法-5

 「共感」と関連する脳内セロトニン神経系は、「闘争」のノルアドレナリン神経系の興奮し過ぎを抑え、「報酬」のドーパミン神経系の暴走を抑え心のバランスをとる役割を担っています。「共感」を司るのは人間の脳の中で最も発達した前頭前野となります。セロトニン神経を活性化させる生活はこの「共感脳」を元気にさせます。お金や成績などの報酬ではなく、人の為、地域の為、社会の為に自分の能力を役立て、人が喜んでくれたり、感謝してくれる事に幸せを感じることが「共感」ということになります。
 セロトニンを増やすために大切なことは、一つは「太陽の光を浴びる」こと、二つめは「良く噛む」、「歩く」などの「リズム運動」です。
 そして「深呼吸、呼吸法」もセロトニンを増やす為に効果的です。
 そういえば以前、副交感神経系を高める方法として深呼吸の重要性を記載しましたが、深呼吸はいいこと尽くめであることが分かると思います。
 基本はゆっくりお腹を膨らませて(横隔膜を広げて)息を吸い、ゆっくり吐き出す腹式呼吸となります。但しセロトニンを活性化させる呼吸法は吐くことに意識を集中する腹筋呼吸である必要があります。吸うことから始めるのではなく、まず息を吐く、お腹(下腹部)をグーッと絞って吐き切ったところでゆっくりと息を吸う、これを繰り返す呼吸です。お腹を絞って吐くのに10秒程度、吸うのは自然に、時間は15-30分、がポイントです。(有田秀穂著 「セロトニン脳」健康法 より)
 実際にやってみると「吐くことから始める」「下腹部を絞って」というのは結構難しいものです。少しずつ練習してみて下さい。この呼吸法は「丹田呼吸法」といって「丹田」というのは東洋医学のツボのことでお臍から5-10cm下の部分のことだそうです。呼吸法は古来から武道、茶道、書、舞、作法等の際にとても大切な要素です。この呼吸法により、体がスムースに動き、精神的プレッシャーやストレスに打ち勝つということが実感できるようになればと思います。

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幸せ物質「セロトニン」を増やす方法-4

 脳内神経伝達物質セロトニンは、オーケストラの指揮者のように脳全体をコントロールして意識や元気のレベルのバランスを調節する働きを担っています。気持ちを切り替えて心を安定させる働きもセロトニン神経の大切な役割となります。我々の日常では怒りやストレス(ノルアドレナリン神経)を感じることが多々あります。また快楽・満足を求めて短絡的な行動(ドーパミン神経)をとってしまうこともあります。しかしセロトニンが活性化していればそのような気持ちをスッと切り替えて穏やかで安定した心の状態を維持することができます。
 セロトニンを増やすために大切なことは、一つは「太陽の光を浴びる」こと、二つめは「リズム運動」です。
 リズム運動として「良く噛むこと」、「歩くこと・ウォーキング」があります。そしてリズミカルな運動、例えば「スクワット」、「自転車漕ぎ」、「フラダンス」、「太鼓叩き・ドラム叩き」や大きな声で同じことを繰り返すような「念仏」、「お題目」等も効果的とされています。リズミカルに体を動かす、使う動作ということになります。但し覚えるのが難しいもの、例えば「社交ダンス」、「エアロビクス」、「ジャズダンス」等はセロトニン活性化には不向きとされています。誰でも簡単に出来て、無意識に、何も考えずにそのリズムに乗っていることが大切です。(有田秀穂著 「セロトニン脳」健康法 より)
 このようにリズム運動にはたくさんのものがあります。
 体を動かず時はリズミカルであるか?そしてセロトニンが活性化されているか?意識してみて下さい。

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