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インフルエンザの予防にビタミンD?

 年が明けてインフルエンザの患者さんが増えています。過去最高の流行であった昨年程ではありませんが、お正月休みも終わり、成人式も終わり更に患者さんが増える可能性があり注意が必要です。
 インフルエンザ予防として手洗い、うがい、加湿が大切です。インフルエンザは通常飛沫感染(患者さんの咳やくしゃみから感染)ですが接触感染(手指から鼻などを経由して感染)も多いといわれており手洗いはとても大切です。うがいに関しては最近は予防法として効果がないとも言われていますが、帰宅後、手洗いしてうがいをする習慣は悪くはありません。マスク着用は患者さんが周りにウィルスを広めない為にすべきもので、予防法としては否定的です。しかしマスク着用により喉の保湿や保温もある程度期待出来ますのでケースバイケースと思います。
 そしてビタミンDが通常の風邪のみならずインフルエンザを予防するということがTV等でも放送され最近認識が広まっているようです。ビタミンDは紫外線により活性化され主に骨を作る物質ですが、最近は免疫機能を強化する働き等があることがわかってきました。ビタミンDのサプリメントを使用した人達でインフルエンザの発症が少なかったという論文もいくつか報告されています。冬は日照時間が短い為、陽に当たる時間が短くビタミンD濃度が下がり免疫が下がり易い季節です。積極的にビタミンD摂取を心掛けてもいいと思います。ちなみにビタミンDが多い食材は、しらす干し、イワシ丸干し、イクラ、さけ、ウナギ、乾燥きくらげ、干しシイタケ、卵等です。サプリメントでのビタミンD摂取は通常量では副作用はないようですが日本ではまだ確立されたものではありません。
 まずは天気のいい日は陽に当たることと、ビタミンD摂取を多めにと心掛けてみて下さい。
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インフルエンザにご注意下さい。

 2月に入り気温が高くなる日もありますが、インフルエンザの流行は今がピークのようです。
 先日金曜日は北部急患診療所の当番でしたが9割はインフルエンザの患者さんでした。また昨日は当院にも多数のインフルエンザの患者さんが受診された為、待ち時間が長くなり定期通院の患者さんにはご迷惑をお掛けしたと思います。ご理解頂ければと思います。
 この時期(インフルエンザ流行期)、若い方で急な発熱(高熱)、関節筋肉痛、上気道症状(鼻、咳)があり、他の発熱疾患(感染性胃腸炎や扁桃炎、尿路感染等)がなければインフルエンザと診断して治療を開始して問題はありません。しかし今はインフルエンザキットというとても便利なものがありますので通常この検査を行い診断を確定します。しかし現在のキットでは発症(通常発熱時を発症と考えます)12時間程度経過しないと陽性になりにくいといわれています。実際は発症数時間でも陽性になることもあるので発症間もない方にも検査を行います。陽性ででればいいのですが、陽性にならない方もおられます。陰性でも他に熱の原因がなければ状況を説明しご理解頂きインフルエンザとして治療を開始しています。ですが陰性の場合はこちらも悩む例も多くみられます。本当にインフルエンザとして治療していいかな?扁桃炎の初期ではないのか?普通の風邪でこんなに熱がでる?胃腸炎にしては症状は軽いが?等々、この時期我々も多少悩みながら診療しています。
 気温が上がっていますので徐々に流行は終息すると思われますが、うがいや手洗い、十分な栄養や睡眠等健康管理にお気を付け下さい。

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インフルエンザにご注意下さい。

 宮城県、仙台市においてもインフルエンザの患者さんは増加し、インフルエンザ注意報が発令されました。当院でも先週から今週にかけてインフルエンザの患者さんが著増しています。仙台市感染症情報
 発熱、関節痛、頭痛、鼻、咳などの症状のある方は我慢なさらず早めに受診して下さい。
 
 当院ではインフルエンザが疑われる患者さんは感染拡大防止の為、待合室ではなく、奥の処置室でお待ち頂いております。インフルエンザと診断された場合には処置室で抗インフルエンザ薬(イナビル吸入、リレンザ吸入、タミフル内服)を使用して頂きます。引き続き会計まで処置室でして頂きます。
 発熱、関節筋肉痛、咳、鼻水などの症状のある方は必ず受付時にお申し出頂きますようお願い致します。

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5月ですが風邪にお気を付け下さい。

 5月は青葉が茂り、仙台で一番いい季節と思いますが、例年この時期も感冒(風邪、かぜ症候群)の患者さんが比較的多くみられます。気温が上がり、夜布団を掛けずに寝て風邪を引いた、という方が多くみられます。昼は暑く夜は涼しい、昨日は暑く今日は寒い、と寒暖差が大きく、体調のバランスが崩れるためと思われます。今日明日も雨で気温は低いようです。体調管理にお気を付け下さい。
 一般に5月病というと、新入生や新社会人が4月からの新しい環境に適応できず、5月の連休明け頃に、不眠、疲労感、無気力などの症状が出てくるものをいいます。しかし、4月から特に環境が変わっていない、新社会人でもない人にも同じような症状がみられるようです。私自身も連休後1週程、風邪でもないのですが体がだるく、すっきりしない、何となくボーットした日が1週位続きました。患者さんにも何となくすっきりしない、怠い、等とおっしゃる方が多く、これは気温の変化や寒暖差などに体がうまく順応できず、自律神経のバランスが乱れ、色々な症状が出ているのかと推測しました(科学的根拠はありませんが)。通常徐々に気にならなくなりますので、規則正しい生活、十分な栄養、睡眠を心掛けて下さい。但し中々症状が改善しない際にはご相談下さい。

3月半ばとなりましたが。

 はやいもので3月も中旬となりました。まだ寒い日が続いています。
例年この時期ですと花粉症の患者さんが徐々に増えてくるのですが、今年はまだインフルエンザの流行が続いています。小学校でも学級閉鎖が多くなっています。仙台市インフルエンザ情報
 お子さんやお孫さんから移ったと思われる方も多くみられます。しかし流行期にはどこで感染してもおかしくありません。周りにインフルエンザの方もいなく、特に人混みにも出ていない等どこで感染したか全く思い当たらない方もおられます。やはりマスクの着用、帰宅後の手洗い、うがいはとても大切です。しっかり行って下さい。年度末等で疲れが溜まっている方も多いかと思います。十分な栄養と睡眠も心掛けましょう。
 

インフルエンザ警報が発令されました。

 2月中旬からインフルエンザの患者さんは増加し、宮城県でも1定点医療機関の1週間のインフルエンザ患者数が30人を超え、インフルエンザ警報が発令されました。当院でも今週は今シーズン一番多くのインフルエンザの患者さんが受診されました。また昨夕は北部休日夜間診療所の準夜当番でしたが、9割(発熱者の全員)がインフルエンザの患者さんでした。来週はだいぶ温かくなるようです。気温が上がれば流行のピークは超えると思いますが、もうしばらくマスク着用、うがい、手洗いなど心掛けて下さい。一方でインフルエンザに押されて急性感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)の患者さんは減少傾向と感じますが、通常春先まで患者さんはおられますので油断しないよう、帰宅時、食事前には十分手洗いを行って下さい。
 医院が新しくなり、発熱や咳などインフルエンザ疑いの患者さん、インフルエンザの診断となった患者さんを処置室にてお待ち頂けるようになりました。診断が確定された方はそのまま処置室でインフルエンザ用吸入薬を吸入して頂き、お会計もここでして頂きます。具合の悪い患者さんが待合室で待つことが避けられ、感染拡大予防にもなります。昨年までの旧診療所ではスペースがなく、インフルエンザの患者さんも待合室で待って頂くことがありました。新しい建物となりこの点を改善できてよかったと思っています。

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熱がでたらすぐ受診?

 先週末に続き今週末も大雪で、雪掻きなど大変なことと思います。足元には十分注意して下さい。
 仙台市でのインフルエンザ患者数は増加し、小学校では学級閉鎖が多くなっています。免疫のない子供のほうが大人より患者数は多いようです。仙台市感染症情報
 インフルエンザ流行のこの時期、発熱、寒気、関節痛、鼻水、咳などが出現するとインフルエンザを心配され、すぐに受診される方が多くいらっしゃいます。しかし発症間もないとインフルエンザであってもインフルエンザキット(鼻の奥に綿棒を入れる例の検査です)で陽性に出ないことが多くあります。一般的には発症(通常発熱した時が発症です)12時間位経たないと陽性にでにくいといわれています。早過ぎては診断がつかず、遅すぎては抗インフルエンザ薬の適応外(タミフル、リレンザ、イナビルなどの抗インフルエンザ薬は発症48時間以内に有効といわれいています)と、患者さんは大変困られると思います。私達医師も「今日はカロナール飲んで様子みて明日また来て下さい」というのも辛いものです。
 実際は発症6~8時間程度でも陽性にでることは多いですし、発症時間もはっきり特定できるわけではないので少々48時間以上経過していても抗インフルエンザ薬を使用することも多々あります。ケースバイケースで対応します。
 具合の悪い方は、色々考えず早めに受診して下さい。熱がでるのはインフルエンザだけではありません。但しインフルエンザかな?と思われて余裕のある方は、半日待ってから受診して頂ければより確実かなと思います。

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インフルエンザにもご注意下さい。

 昨年に比べるとインフルエンザの患者さんは少な目かなと感じていましたが、1月末から2月に入りインフルエンザの患者さんが増えています。仙台市でも定点医療機関の1週の患者数が10人を超え、注意報が出ています(昨年の今頃は定点医療機関の患者数が1週で30人を超えて警報が発令されていました)。
仙台市感染症情報
 インフルエンザは通常全身症状が強く、鼻水や咳の他、急な発熱、頭痛、筋肉痛、関節痛が特徴です。しかし典型的でない、一見普通の感冒かなと思われる症状の方もおられますので注意が必要です。インフルエンザであれば(原則症状出現時から48時間以内なら)抗インフルエンザ薬(イナビルやリレンザ等)で治療を開始します。週末に体調を崩され、土日は熱でつらく家で我慢して月曜に病院を受診しインフルエンザと診断される方もおられます。発症から既に3日経過しており原則抗インフルエンザ薬の適応とはなりませんが、インフルエンザは本来自然に治るものです。薬を使うに越したことはありませんが使用しなくても通常徐々に症状は回復していきます(基礎疾患のある方やご高齢の方は合併症に注意が必要ですが)。大事なことは患者さんご本人が早く良くなることと、周囲に感染を広げないことです。過剰に神経質になることもありませんが、しっかりと予防(うがい、手洗い、体調管理等)を心掛けて下さい。

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感染性胃腸炎(ノロウィルス感染)にご注意下さい。

 例年12月から1月にかけては急性感染性胃腸炎(ノロウィルス感染等による嘔吐下痢症)の患者さんが多くなる時期です。今年はインフルエンザの患者さんが例年よりかなり少ないのですが、感染性胃腸炎は例年同様多くみられます。
 突然のむかつき、嘔吐(時に激しい嘔吐)、下痢、発熱が特徴です。突然の激しい嘔吐に皆さんびっくりされるようですが、つらいのは1日から2日です。吐いて下痢をすることによりウィルスは体外に排泄されますので自然と徐々に回復していきます。吐き気止めの注射、脱水傾向であれば点滴、お薬は吐き気止め、整腸剤、熱さまし等対症療法となります。インフルエンザのような特効薬はありません。基本的に下痢止めはウィルスを体内に留めてしまうので使用しませんが、どうしてもの時は適宜使用します。
 感染経路が思い当たらない方も多いと思います。典型的なものは生ガキ摂取、家人など周りから移った、という場合でしょうが冬場はどこで感染してもおかしくありませんので、食事前に十分手洗いをすることが予防に一番大切と思います。
 ノロウィルスと聞くと皆さん心配されますが、冬場の胃腸炎の原因として一般的なものであり散発的なものは心配しなくてよいかと思います。集団感染(今回の浜松の例は特別として、老人ホームや保育園、飲食店等での)の場合は保健所への相談が必要になりますが。出席停止、出社停止期間も決まったものはありません。調子が戻れば出社可能です。但し飲食店や食品関係のお仕事の方は注意が必要でしょう。症状が改善した後も数週間は便中にウィルスが残っているといわれているからです。
 ノロウィルスの消毒には次亜塩素酸ナトリウムが必要です。通常のアルコール系消毒薬は無効です。ハイターやミルトンが次亜塩素酸を含んだ消毒液で薬局などで誰でも購入できます。ご家族が嘔吐下痢症を発症された場合にはこれらの消毒液の使用をお勧めします。ミルトンによるノロウィルス対策
 残念ながらノロウィルスにはワクチンもありません。いずれ十分な手洗いと体調管理を心掛けて下さい。

免疫力をアップするには?

 インフルエンザの予防はワクチンとマスク着用、うがい、手洗い。嘔吐下痢症(ノロウィルス感染)の予防は十分な手洗い。等と度々お話してきましたが、同じように大切なのはいい状態に体調を保つ事、抵抗力を落とさないことと思います。通常の感冒(いわゆる風邪)はこれだけでも十分予防可能です。

 免疫力の詳しい話は医学的にも難しい話となりますので、ごく一般的な免疫力増強の注意点をいくつか(医学的根拠に乏しいものもありますが)。

●体を冷やさない。体温が下がると免疫力が低下します。
●十分な睡眠をとる。
●適度に体を動かす、運動する。但し外気温や転倒に注意して下さい。
●加湿を心掛ける。湿度が低いと喉や鼻の粘膜がやられやすくなります。またインフルエンザなどのウィルスは高い湿度では死んでしまいます。
●十分な栄養を摂る。肉、レバー、魚など良質なタンパク質はたっぷりと。ビタミンの豊富な野菜果物、腸内環境を保つ納豆やキムチなどの発酵食品、キノコ類をバランス良く。血行を良くする生姜、ニンニク、ネギなども多めに。
●ストレスを貯めない。いやな事はすぐ忘れる事も時に必要でしょう。ストレスは自律神経のバランスを乱し抵抗力を弱めます。
●よく笑う。よく笑うことで免疫力は増強するといわれています。というか自分の好きな事を楽しむ時間を持つことが大事でしょう。

 健康食品や民間療法などに手を出す必要はありません。
 おいしく食べて、いい時間を過ごすこと、そして「今日も一日頑張るぞ」という気持ちが一番大切かと思います。

感冒、インフルエンザ、嘔吐下痢症増えてきました。

 
 気温が下がった為か感冒の患者さんが増えています。お正月休みも終わりましたが、長い休みから仕事が始まり体調や気持ちの切り替えは難しいものです。
 感冒(いわゆるかぜ症候群、風邪)は抵抗力(免疫力)の低下から局所(鼻、のど等)の粘膜の炎症が起こり引き起こされるものです。2次的に種々のウィルス感染も関与しています。通常、鼻水、くしゃみ、のどの痛み、咳、痰などの症状がみられます。放置していても自然に治りますが症状を和らげるお薬や、漢方薬などを内服します。しかし時に感冒からこじらせて肺炎になることもあります。特にご高齢の方は注意が必要です。熱がある(ご高齢の方は肺炎になっても熱がでないことがあります)、咳、汚い痰が悪化する、食欲がない等の症状がある時は必ず受診して下さい。

 またインフルエンザの患者さんも年明け少しずつ増えています(しかし去年に比べるとごく少数ですが)。インフルエンザは発熱(高熱)、頭痛、関節痛、鼻水、咳などの症状が突然出現します。通常の感冒に比べると高熱、頭痛、関節筋肉痛が特徴ですが、典型的ではない症状の場合も多くみられます。鼻腔から拭い液を採取し診断します。

 またこの時期ノロウィルス等による嘔吐下痢症(急性感染性胃腸炎)も多くなります。ノロウィルス等が食べ物や手指を介し口から胃腸に入りますと主に小腸の上部に炎症をお越し、激しい嘔吐、下痢、熱などの症状を引き起こします。吐いて下痢することによりウィルスは体外へ排出されますのでピークは2日程度であとは徐々に回復していきます。特別な治療法はなく対症療法になりますが、症状が強い時には脱水補正の為吐き気止めを入れた点滴が有効です。

 インフルエンザは主に飛沫感染(患者の咳やくしゃみから移ります)ですので十分なうがいが予防に効果的です。嘔吐下痢症は主に経口感染ですので特に食前の十分な手洗いを心掛けて下さい。そして何より十分体調を整えておくことが一番大切と思います。
 
 一番寒い時期となりましたが、かぜやインフルエンザに罹らず乗り越えたいものです。


風邪にご注意ください。-3

 一昨日から急に気温が下がり仙台でも雪がちらつきました。10月初旬は夏日が続きその後の気温の低下で10月下旬は風邪の方が多くみられました。その後少し落ち着いたかなと思いましたが急に12月中旬の寒さです。体調管理にお気を付け下さい。
 寒くなると増えてくるのはインフルエンザとノロウィルスによる嘔吐下痢症です。インフルエンザは先週から北海道、岩手県、秋田県での小学校、幼稚園の学級閉鎖が発生しています。仙台はまだ患者さんはほとんどおられないと思いますが今後十分注意が必要と思います。
 仙台市の感染情報も参考にしてください。仙台市感染症情報
 先週の仙台市感染症発生動向情報です。仙台市感染症発生動向調査

 また例年この時期は風邪の後に咳が長引いている方も多くみれらます。このような方の中には咳喘息の方が結構おられます。適切な吸入剤で咳が改善しますので気になる方はご相談ください。

 インフルエンザや嘔吐下痢症の患者さんが増えてくる時期です。十分な栄養と睡眠、うがい、手洗い等心がけてください。そして「風邪は引かないぞ」という気持ちも大切かと思います。しかし普通の風邪はこの気持ちだけでも十分かも知れませんが、インフルエンザやノロは感染力が強いので気力だけでは防げないと思います。インフルエンザワクチンは予防に有効です。まだ受けておられない方は早めの接種をお勧めします。

風邪にご注意下さい。-2

 先週は気温が低くなる日があり、風邪に注意しましょうとお話しました。ところが今週は夏日が続き昼間は汗をかきかき過ごした方も多かったと思います。しかし今日の夕からは冷たい風が吹き半袖では寒いくらいです。
 
 これだけ寒暖差があると自律神経のバランスが乱れてしまいます。自律神経(植物神経ともいいます)とは我々の意思とは関係なく生体を保つために刻一刻と生体を調節しているものです。汗、体温、脈拍、血圧、胃腸の動きなど、これらはすべて自律神経で調節されています。自律神経は体温調節や生体機能維持を担っています。
 
 暑くなれば生体機能(体温生産量)を下げ、寒くなれば生体機能(体温生産量)を上げる方向に自律神経が調節しています。この調節機能が疲労やストレス等で乱れると、気温の変化に対して生理機能が低下して「冷え」、または生理機能が上昇して「のぼせ」という症状を引き起こします。確かに風邪にかかる時は「冷え=寒気」か「のぼせ=暑い」を感じます。ここに喉や気管の粘膜の血流変化により炎症をお越し、いわゆる風邪をひいてしまいます。

 これは東洋医学的な考え方です。西洋医学では風邪はウィルス感染で済まされてしまいます。どちらも科学的根拠には乏しいのですが、大人の、季節の変わり目での風邪に関しては東洋医学的な考えがしっくりくると個人的には思います。

 来週は秋らしく気温も下がってくるようです。
風邪の予防は自律神経のアンバランスを来さないよう、体を冷やさない(衣服や布団等での調節)、疲れを貯めない、ストレスを貯めないことが大切と思います。また2次的なウィルス感染を予防する意味でのうがいや手洗いも心掛けて下さい。

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風邪にご注意下さい。

 急に気温の下がる日もあり風邪の患者さんが増えています。
「夏の疲れがでる頃で抵抗力が落ちた所に急に気温が低くなり風邪をひいたのでしょう」などと説明させて頂いておりますが本当でしょうか?
 
 私も注意していたのですが風邪をひいてしまいました。1日目喉の痛み、2日目鼻水、鼻詰まり程度で熱もなくいわゆる感冒です。
 
 風邪の原因はほとんどがウィルスといわれています。しかし通常の風邪の原因となるライノウィルスやコロナウィルスはインフルエンザやノロウィルスのように感染力が強いものではありません。むしろ私たちの抵抗力低下が先にあり、ここにウィルスが2次的に関与するものと思われます。
 9月も暑い日が続き少々バテ気味、抵抗力は弱っています。そこに先日のように急に夜気温が下がったりすると体温調節機能である自律神経のバランスが乱れ抵抗力が低下します。さらに気温の低下により外気と直接接している喉や気管の粘膜がやられウィルス排泄機能が低下しウィルス感染が起こり炎症(赤くなり、痛み、分泌物すなわち鼻水、痰がでる)状態となります。
 こんな考えで間違いではないと思いますが、いわゆる風邪に関してはあまり科学的な実証がなされていません。

 抵抗力(免疫力)をつけることは大切です。人によると思いますが卵酒、ニンニク、生姜湯などは体を温め免疫力強化に役立つかもしれません。
 いずれ十分な栄養を摂り温かくして十分に睡眠をとることが一番大切かと思います。

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かぜの原因は?

 
 5月に入り暖かい日も増えてきました。
来週はもう仙台青葉祭りです。
街の青葉も眩しくなってきましたが、まだ何となくしっくりしない天候です。

 寒暖の差も大きく、4月以来、例年に比べこの時期としてはかぜ(風邪、感冒)の患者さんが多い印象です。

そもそも何故風邪をひくのでしょうか?

 風邪、感冒などは一般用語で医学的には、かぜ症候群、急性上気道炎などと呼ばれています。
しかしこれらにも正式な診断基準はありません。通常、寒気、鼻水、喉の痛み、咳などの症状から診断します。
その原因はウィルス(ライノウィルスやコロナウィルスなど)感染と言われていますが、
これらのウィルスはインフルエンザウィルスのように感染力の強いものではありません。
むしろ私たち個人の抵抗力による要因が大きいと考えられています。

 気が緩んだり、疲れていたり、体を冷やすと風邪をひきやすいものです。
これらの状態は免疫力(抵抗力)を低下させます。また寒暖の差が大きいと体温調節が間に合わず
自律神経のバランスが乱れ、局所血流の変化から喉などの炎症を起こしやすくなります。
このような様々な要因が絡んで風邪をひいてしまいます。

 通常の風邪は放置しても徐々に治りますが、時に肺炎などを併発することもあります。
高い熱が続く時、咳や痰がひどい時は必ず医師の診察を受けて下さい。
化膿性扁桃炎や肺炎はふつうの風邪と違い抗生物質をしっかり使用しないと治りません。

 やはり予防が第一ですので、抵抗力を落とさないよう、十分な栄養、睡眠、規則正しい生活
を心掛けることは大切と思います。

 風邪かな?と思ったら、私は葛根湯を飲んで早く寝ることにしています。

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インフルエンザ警報が発令されました。

 宮城県で先月31日、インフルエンザ警報が発令されました。

 1月21日~27日までの県全体の指定医療機関の平均患者数が30.65人と、
警報発令基準の30人を超えたため警報が発令されました。

 当院でも今週に入り先週に比べ患者数は倍増しています。
今後更に注意が必要と思われます。

 
 インフルエンザを診療していて感じたことなどをいくつか。

#インフルエンザ迅速診断キットは万能ではないこと
#抗インフルエンザ薬は基本的に発症48時間以内の使用開始であること
#本来インフルエンザはウィルス性疾患で自然治癒するものであること
をご理解頂きたいと思います。

●発症直後にはインフルエンザ迅速診断キット(鼻の奥に綿棒を入れて検体をとる例の検査です)
が陽性にでないことが多々あります。一般的には発症(症状が出現してから)12時間以内では
でないことも多いとされています。
●但し症状がでた方はとても具合が悪く、またインフルエンザも心配ですのですぐ来院されます。
検査をするとやはり発症間もないためか(数時間後)陰性です。
このような時、二つの選択肢があります。
 ○とりあえず解熱剤を飲んで頂き、明日再検査。
 ○臨床的にインフルエンザと診断して抗インフルエンザ薬(タミフル、リレンザなど)を開始。

 インフルエンザ迅速診断キットの感度は良好ですが、あくまで補助的なものと考えます。
流行期に突然、倦怠感、筋肉痛、関節痛、頭痛、発熱があれば、身体所見とあわせて総合的に
インフルエンザと診断することに問題はありません。むしろ検査は不要かもしれません。
もちろん、患者さんの話をよく聞き、きちんと診察する必要があります。
問診票には記載がなくともよく聞くと嘔吐や下痢が頻回であったという方もいます。
このような方は嘔吐下痢症が考えられます。但しインフルエンザでも嘔気を訴えられる方がおりますが。
また扁桃が腫れ、白苔が著明の方もおられました。このような方は化膿性扁桃炎と考えられます。
問診、診察の結果インフルエンザに矛盾しなければ検査が陰性でもインフルエンザと診断し治療を開始します。
もちろん患者さんによくお話ししてご了解頂いた上で。

 数日前別の病院でインフルエンザ陰性といわれたが熱が下がらないと来院された方が数名おりました。
結果はインフルエンザ陽性でしたがすでに発症4日程度たっており、対症的に様子をみて頂きました。
 抗インフルエンザ薬はインフルエンザの増殖を抑え有熱期間を短くするお薬で、決してウィルス
を消滅させる薬ではありません。早い時期に使用するに越したことはありませんが、使用しなくても
少し熱は長引きますがいづれ回復していきます。

 このようにインフルエンザが流行すると我々医師がすることは
ワンパターン(検査陽性で抗インフルエンザ薬開始)なようで、実際はさまざまな
患者さんがおられ、決して簡単なことではありません。

 いづれかからないに越したことはありませんので十分予防を心掛けてください。
もし怪しい症状(急なだるさ、筋肉関節痛、頭痛発熱、咳など)が出たら
少し様子をみてから早めに(タイミング難しいですが)ご来院下さい。


 
 今週は天候が回復し基礎工事も少し進みました。
生コンは生もののようで一回機会を逃すと次に手にはいるまで時間がかかるようです。

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インフルエンザにもご注意下さい。

 インフルエンザの患者さんもみられるようになりました。
 
仙台ではまだ流行はしていませんが、全国各地で患者数は増加しており、
本日厚労省も流行シーズンに入ったと発表しました。
ワクチン接種をされた方も油断せず、予防に努めて下さい。

 また引き続き急性感染性胃腸炎の患者さんも多くみられます。
手洗い、うがいの励行、マスク着用等お願い致します。

 
 早いものでもうクリスマスです。
今年は工事のためイルミネーションは入口近くに飾ってみました。
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ソーラー式の為、陽の照らない日は暗くなります。

BGMも例年同様ですが一応クリスマスヴァージョンです。
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 体調管理に気を付けて楽しい連休をお過ごし下さい。

咳や嘔吐下痢の患者様が増えています。

 風邪による気管支炎の患者さん、感染性胃腸炎の患者さんが増えております。

 風邪をこじらせて咳が長引いている患者さんが増えています。
多くの方は胸部レントゲン写真に異常はなく、採血上も軽度炎症反応の
上昇のみで、マイコプラズマ抗体や百日咳抗体も陰性です。 
あまり心配のないウィルス性の気管支炎と考えられます。
中には乾いた咳が長引き咳喘息と診断される方もおられます。
この場合、気管支拡張薬や吸入ステロイドがよく効きます。
秋口に風邪をひいてから咳が長引いておられる様な方はご相談下さい。
 咳のある患者さんはマスクの着用をお願い致します。
また咳のない方も来院時には予防のためマスクの
着用をお勧め致します。
 
 また最近は急な嘔吐、発熱、下痢などで発症する急性感染性胃腸炎
(おなかの風邪のようなものです)の患者さんも増えております。
 多くはノロウィルス等によるウィルス性で、ウィルスが口から食べ物などを介し
胃腸に入り主に腸の粘膜を荒らします。嘔吐や下痢によりウィルスは体から排泄されますので
多くは数日で回復しますが、症状が強い時は食べられませんので点滴が有効です。
 食事前には十分な手洗いを行って下さい。

 急に寒くなり体の抵抗力も低下しがちです。当たり前のことではありますが、
体を冷やさず、十分な栄養と睡眠をとり、うがいや手洗いを欠かさず、
風邪をひかずに12月を迎えましょう。

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