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幸せホルモン「セロトニン」を増やすアロマオイル。

 幸せホルモン「セロトニン」を増やすには、リズム運動、太陽の光、スキンシップ、そして深呼吸が効果的と考えられています。
 そして香り、アロマオイルにもセロトニンを増やす効果があるとされています。ラベンダー、ベルガモット、クラリセージ、カモミール、イランイラン等です。これらのオイルの主成分はエステル類の酢酸リナリルです。酢酸リナリルは脳内の縫線核に作用しセロトニンを増やし、安定・落ち着き方向に導くようです。同時に酢酸リナリルは自律神経のバランスにも作用しているという研究報告も多くみられます。
 興味がある方はこれらのアロマオイルで芳香浴を試してみてはいかがでしょうか。深呼吸もプラスすると効果は増強されると思います。但しアロマオイルは人によって好き嫌いがあると思います。例えばラベンダーはセロトニンも増やし自律神経も調節するメジャーなものですが、私は少し苦手です。自分の好みのアロマオイルを見つけて頂ければと思います。

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幸福ホルモン(セロトニン、ドパミン)を増やす方法。

 俗に幸福ホルモンと呼ばれる脳内のセロトニンやドパミンの働きを上げることが出来れば、心身ともに調子よく過ごすことができると考えられます。但しこの領域は客観的な評価が難しくやや非医学的に感じられる方も多いかと思います。私も以前はこの手の話には眉をひそめていましたが、アロマセラピー学会のセミナーで「気のトライアングル」の話を聴いてから、とても大切な事だと感じています。

気のトライアングル
 
 元気のノルアドレナリン、満足のドパミン、安心のセロトニンです。これはホリスティック(臓器や病気という観点ではなく、人間全体としてみる)な観点から感じる脳をモノアミンバランスで考えるというものです。これらのホルモンがバランスよく上昇していれば、元気であり、それでいて穏やかで、自分だけでなく周りの人も気分が良くなると思います。
 これらのホルモンを上げる方法は個人個人で違うものと思います。一番は自分でやっていて楽しめる事でしょう。代表的なものはスポーツ(運動)です。好きな音楽を聴くのもいいと思います。旅行やドライブもいいでしょう。
 自分にあった幸福ホルモンを上げる方法をもって頂ければと思います。
 

フィトンチッドとアロマは異なるものか?

 先日テレビでフィトンチッドに関する内容の番組がありました。
 フィトンチッドとは樹木などが発散する化学物質で、樹木が傷つけられた際に放出さる揮発物質です。植物を傷つけるとその周囲の細菌などが死ぬという現象が発見され、植物が周囲に殺菌力を持つ何らかの揮発物質を放出した為と考えられました。その後研究が進み、動くことができない樹木が有害な微生物や昆虫等から身を守る為に自身で作り出す物質であることが分かってきました。特に針葉樹から発散されるフィトンチッドは自律神経調節、免疫能賦活などの効果が期待され、森林浴の効能の主要因となっています。
 それではフィトンチッドとアロマオイルはどのような関係でしょうか?
 フィトンチッドは樹木の葉や幹から発散される揮発物質で広い意味では植物の二次代謝産物となります。そしてその主成分はテルペン類です。一方樹木系エッセンシャルオイルの主成分であるαピネンはテルペン類のモノテルペン類に属します。要するにフィトンチッドとエッセンシャルオイルは大きくは植物の二次代謝産物で同じものと考えていいようです。但しフィトンチッドは生きている樹木自身が発するもので、エッセンシャルオイルは高濃度に濃縮されたもの、との理解でいいと思います。
 森林浴の健康に対する効果は多く研究されています。自律神経のバランスを整えることにより(交感神経抑制、副交感神経亢進)、リラックス効果や血圧低下効果が期待できます。脳内α波増加による鎮静、リフレッシュ効果。またNK細胞活性を上昇させる、すなわち免疫能亢進作用も注目されています。森林浴が難しければ針葉樹系のエッセンシャルオイル(ヒノキ、ヒバ、ユーカリ、サイプレス、シダーウッド、フランキンセンス等)でも理論的には同様の効果が期待できると思います。しかし自然の森林浴と比べるとエッセンシャルオイルはかなり濃縮されていますし、またこれらのオイルは好みも分かれるところですから使用量、使用方法には注意が必要と考えます。

 森林浴 スギ オイル

虫除けにレモングラス。

 以前虫除けにシトロネラのエッセンシャルオイルが効果的と記載したことがありました。シトロネラにより医院玄関に侵入してくる虫が大幅に減少した実感がありました。今では虫除け用のシトロネラスプレー等がたくさん販売されています。
 今年はレモングラスを試しています。レモングラスは果物のレモンとは全くの別物です。イネ科の多年草でインド等で多く栽培されています。東南アジアや南アジアの料理にはハーブとして使われるようです。主成分であるアルデヒド類、シトラールの作用として虫除け、抗菌作用、消化促進作用、食欲増進、血管拡張作用、強壮作用等が知られています。
 そして何より芳香浴ではその香りにより元気とパワーを与えてくれるといわれています。昨年の日本アロマセラピー学会総会でも認知症にレモングラスが有効である可能性があるという報告もありました。この香りは脳に適度な刺激を与えてくれるものと推測します。但し皮膚刺激性が強いので取り扱いには注意が必要です。
 多少鼻にツーンとくる香りですが、今年の夏はレモングラスで虫除け作用とリフレッシュ作用を期待したいと思います。

レモングラス レモングラス2

認知症を予防する可能性のあるアロマ。

 柑橘類の摂取が認知症予防に効果がある、という研究論文が最近東北大学から発表されました。
 13373例、5.7年間の追跡で、柑橘類摂取頻度が多い人(ほぼ毎日摂取)ほど認知症発症リスクが低いという報告です。その理由の詳細はもちろん不明ですが、可能性としてフラボノイドの一種がアルツハイマー型認知症の原因物質のアミロイドβ蛋白の沈着を抑制する等の機序が推測されています。
 それでは認知症予防に有効なアロマオイルはあるのでしょうか?これは数年前テレビで取り上げられ一時ちょっとブームになった例の朝にレモン+ローズマリーカンファー、夕にオレンジスイート+ラベンダーの組み合わせです。鳥取大学からの研究成果で、当時アロマテラピーを勉強し始めた私も随分と興味を持ちました。朝に交感神経を刺激し元気のでるアロマを、夕にはリラックスして落ち着けるアロマを、という大変わかり易い組み合わせです。アロマオイルは嗅神経から直接大脳辺縁系に作用し、認知症のスコアを改善させています。

浦上ー2 浦上ー1
(浦上克哉著 「アロマの香りが認知症を予防・改善する」 から)
 
 それではその後の報告はどうでしょうか。私が調べた限りではここ1-2年できちんとした論文は見当たりません。やはり評価が難しいからと思います。
 最近ではレモングラスも前頭葉の血流を増加させ認知症の諸症状を緩和することが報告されています。今後の研究報告に興味が持たれます。

森林浴(αピネン)の効果。

 引き続きαピネン関連のお話です。森林系アロマの成分であるαピネンの人体、健康に及ぼす影響です。
 やはり自律神経に対する効果は大きいようです。すなわち交感神経(ストレス)を抑え、副交感神経(リラックス)を増強させます。この評価には心拍変動の周波数解析が用いられます。わかり易いスライドを(森林セラピー総合サイト から)。
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 これはαピネン単独の効果ではなく、森林浴全体の効果でとはなりますが、ストレス抑制効果が認められます。
 同様に森林部と都市部を比べると森林部で血圧が低い。これは対象や条件を統一しなければなんともいえませんが大まかには森林効果でストレスが軽減され血圧も下がる、という仮説です。
fig_graph_5 ketuatu
 
 森林浴と自律神経の関係に関する論文は多くみられますが、とりあえずわかり易い表を提示してみました。少なくとも健康にいい方向に働くことは間違いないようです。

 

ヒノキのアロマで血圧が下がる?

 森林浴効果の主成分は、森林系アロマにも含まれるαピネンという物質であるというお話を先日しました。このαピネンはアロマオイルに含まれる芳香成分(化学族)の一つでモノテルペン類に分類されます。αピネンを多く含むアロマとしてヒノキ、サイプレス、パイン、ジュニパーベリー、等が挙げられます。実はヒノキは一番多くのαピネンを含みます。ヒノキ(漢字では檜)の香りは、檜風呂や檜の家などのイメージで誰でも嗅いだことのある香りと思います。しかし今までアロマセラピーを勉強してきた中でヒノキは全くでてきませんでした。日本アロマ環境協会(AEAJ)のテキストにも、日本アロマセラピー学会の標準テキストにも記載はありません。AEAJの31種のアロマオイルの中でヒノキ科に属するものはサイプレスとジュニパーベリーのみです。これはアロマセラピーは英国、フランスで発展したもので、外国にヒノキはないためと推測します。
 αピネンには血圧降下作用があります。これは交感神経抑制・副交感神経亢進、ストレスホルモン(コーチゾール等)の減少などが推測され、実際そのような論文は多くみられます。日本における森林医学研究
 ヒノキはサイプレスやジュニパーベリー等に比べ私たちに親しみ易いアロマオイルと思います。血圧低下だけではなく、強壮、免疫力向上、血行促進、そしてリフレッシュ、リラックスにも効果が期待できます。興味のある方は試してみてください。

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森林浴効果=αピネン

 森林浴効果という言葉を最近よく耳にします。森林浴により、ストレスホルモンの減少、交感神経抑制と副交感神経亢進、NK(ナチュラルキラー)細胞活性化による免疫能亢進等々の効果が認められるようです。
 森林浴専門の学会も存在しますし森林医学研究会、一昨年は高血圧学会でも森林浴効果の演題がありました。
 森林の香り成分、これはフィトンチッドと呼ばれていますがこの主成分はαピネンとなります。フィトンチッドとは、植物を傷つけるとその周辺の細菌が死ぬという現象から植物が放出する揮発性物質に名付けられたものです。αピネンは針葉樹系アロマの主成分で、ヒノキ、サイプレス、パイン、ジュニパーベリー等に多く含まれています。その他、フランキンセンス、ユーカリにも含まれています(但しティートリーには含まれていません。ここはよく試験に出ます)。
 私がアロマに興味を持ったのもこの森林系アロマがいいなと思ったことがきっかけでした。しかし以前これらのオイルをディフューザで使用していたところ患者さんから「くさい」と不評でめげてしまい最近は使っていませんでした。今回はブレンドされた商品でまた試してみたいと思います。

 お向かいの梅田川沿いの桜の木
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元気のでるアロマオイル。

 3月も末ですがまだまだ寒い日が続いています。年度末で忙しい方も多いようです。季節の変わり目で寒暖差もあり何となく調子がでない時期でもあります。
 こんな時はアロマオイルでちょっと元気がでることもあります。
 モノテルペン類のリモネンには強壮作用があります。アルコール類モノテルペンのメントール、リナロールには神経強壮賦活作用が認められます。リモネンはオレンジ、レモン、グレープフルーツ、ベルガモットなど柑橘系オイルの主成分です。メントールはペパーミントの、リナロールはオレンジ、ベルガモットの副成分となります。よってこれら柑橘系アロマは元気がでる方向に働くといわれています。これらのオイルをちょっと嗅ぐとスーッとして元気がでると思いますので是非試してみて下さい。但し刺激性、光毒性(皮膚についた精油成分と紫外線が反応して皮膚に炎症を起こす)がありますので取り扱いには注意して下さい。
 ピエール・フランコムのクワドラントスクエアは縦軸の電気座標、横軸の極性に基づいて4つのエリアに化学族の位置関係をあらわしたもので、特性の理解に役立ちます。下に行くほど強壮刺激作用が強く、上に行くほど鎮静作用が強くなります。ちなみにリモネンは右下の部に位置します。

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(日本アロマセラピー学会 アロマセラピー標準テキスト臨床編 から)

花粉症に効く?アロマオイル。

 3月となり陽ざしから春が近付いていることを感じます。
3月5日は二十四節気の啓蟄(けいちつ)です。冬眠していた虫が大地が暖まり春の訪れを感じ穴から出てくる頃をいいます。
ライラックの蕾も膨らんできました。

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 インフルエンザの患者さんは減少傾向ですが、まだ朝夕は冷えこみますので体調管理には十分お気を付け下さい。

 この季節になるとスギ花粉の患者さんが増加します。以前スギ花粉症による症状、特に鼻閉にユーカリが効果的と書いたと思います。私自身朝仕事が始まる頃ユーカリのオイルを嗅ぐと鼻閉が改善することを実感していました。しかしその後色々文献を調べてみてもはっきりとした医学的根拠はないようです。報告ではユーカリ、ティートリー、ペパーミント等で症状改善効果や鼻粘膜腫脹改善効果を示すデータは確かにありますがごく少数です。

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(日本アロマセラピー学会 アロマセラピー標準テキスト臨床編 より)

 ですから積極的に試すというよりは、各種内服、点鼻等を行っても辛いときに試してみる、というスタンスとご理解下さい。

 

免疫力を上げるアロマオイル。

 インフルエンザの患者さんは減少傾向ですがまだまだ寒い日が続きますので十分注意してください。
 冬はインフルエンザだけでなく普通の風邪も引きやすくなります。寒い為に体温が下がり免疫力が低下して風邪を引きやすくなる、ということでいいと思います。
 風邪予防のアロマオイルとしてよくフトモモ科のユーカリやティーツリーの名が出てきます。ユーカリの主成分である1,8シネオールやティーツリーの主成分であるテルピネン-4-オールには抗ウィルス、免疫賦活、去痰等の効果が認められています。しかしこれらのオイルのみで風邪を予防できるわけではなく、自分自身の免疫力を高めて維持することが一番大切と思います。
 免疫能の評価は色々ありますが、アロマオイルの免疫能をNK細胞で評価した報告はいくつかみられます。例えばラベンダー精油を配合したホホバ油を使用したトリートメントを2カ月以上継続して受けることにより、NK細胞活性値が有意に上昇したという報告があります。

ラベンダー
「『香り』を媒介としたケアによるストレス軽減と免疫賦活効果の検討」/伊藤あづさ(日本味と匂学会誌,Vol.9 No.3,P.619-622,2002年12月)

 この報告は芳香浴ではなくトリートメントですので皮膚から吸収された成分が効果を発揮したということになります。なぜNK細胞活性を上昇させたかの機序は不明ですが、恐らく中枢、視床下部-下垂体系の賦活を介するものと私は推測しています。
 それではラベンダーですぐ免疫力UP、という訳ではありませんが、いくつかのアロマオイルは様々な機序を介して私達の健康維持に役立つ可能性は大きいと感じています。

 

気のトライアングルとは?

 先日認定医単位更新のため、日本アロマセラピー学会の基礎セミナーを受講してきました。内容は昨年受講した内容とほぼ同様のものでしたが、今回もとてもいいお話を聞くことができました。
 昨年のアロマセラピー学会会頭を務めた鳥居伸一郎先生のお話しに「気のトライアングル」というものがあります。ホリスティック(全体的という意味。臓器や病気という視点ではなく、人間全体としてみる)な観点から感じる脳(脳幹)をモノアミンバランスで考えるというものです。元気のノルアドレナリン、安心のセロトニン、満足にドパミンとなります。

気のトライアングル

 アロマオイルは嗅覚を介してダイレクトに大脳辺縁系、視床下部に作用しますので、これらモノアミンのバランスを調節してくれる可能性が期待できると思われます。例えばローズマリーカンファなどは交感神経(ノルアドレナリン)を刺激して元気を出す方向に働きますし、ラベンダー等に含まれる酢酸リナリルはセロトニンを増やすことにより安定化作用が期待できるということになります。

夏バテに効果的なアロマオイル。

 連日30度以上の日が続き、夏バテ気味の方が多いようです。また冷房に当たりすぎて風邪をひいてしまう方も多くおられます。

 そもそも気温が高いとなぜ体調を崩すのでしょうか?気温が高いと人間は汗をかいて体温を下げようとします。汗の量が足りないと体温が上がったままとなり、汗により体内の温度が下がっても脳内の温度は下がりにくく体のバランスが乱れてしまいます。また汗が出る皮膚は面積がとても広く、ここに血液が集まるため大量の血液を必要とする胃腸の相対的な血流低下が起こり、胃腸の機能が落ちてしまいます。食欲が落ち食べる量がへり、水分、栄養素、ビタミン、ミネラル不足を引き起こします。そこに室内で冷房が効きすぎて体が冷えたり、また外と室内の気温差で自律神経のバランスが乱れてしまいます。更に夜中も寝苦しく睡眠不足となってしまい、怠さ、疲労感、ふらふら感、食欲低下等の症状が目立ってきます。こんなメカニズムの説明で問題ないと思います。
 では予防はどうしたらいいいのか。長く外に出ない、冷房をうまく使う、規則正しい生活リズムを、十分な睡眠を、良質な食事を、ということになりますが言うのは簡単ですが実行するのは難しいものです。

 夏バテに効果が期待できるアロマオイルはあるのでしょうか?
ペパーミントにはクールダウン効果があります。柑橘系レモンなどの主成分のリモネンには食欲増強作用があります。ラベンダーの主成分である酢酸リナリルには鎮静作用があり良質な睡眠に効果が期待できます。

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 ピエールフランコムのクワドラントスクエアは精油の成分である14の化学族を縦軸に電気座標、横軸に極性に基づいて4つのエリアに位置づけしたものです。あまり見かけませんが日本アロマセラピー学会の標準テキストに載っておりとても役に立ちます。上向きは鎮静弛緩作用、下向きは強壮刺激促進系となります。
 例えば真正ラベンダーは酢酸リナリル40%、リナロール30%程度の含有となります。酢酸リナリルは鎮静、自律神経調節、血圧低下作用がみられます。リナロールは強壮、賦活、免疫強化等が期待できます。このように一つの精油にはいくつもの成分が含有され各々作用が異なる所がアロマオイルの面白いところと思っています。

虫よけ用のアロマオイル。

 昨年夏に虫よけ用アロマとして、シトロネラを単独で玄関スペースにて使用してみました。
 過去には色々な虫除け用の商品を使ってみましたが効果はみられませんでした。当院の玄関周辺は緑地が多く、建物周辺も空き地があり、また梅田川も近い為か夏の虫侵入は半ばあきらめておりました。しかし去年はシトロネラを使用し、明らかに虫の侵入は少なくなりました。本当であったか今年もまた試してみたいと思います。
 シトロネラはイネ科の植物で、レモンに似たやや臭みのある香りが特徴です。忌避作用があり特に蚊に対して有効と言われています。最近ではシトロネラの虫除けスプレーなども多く販売されているようです。
 今回使用した生活の木のシトロネラは、モノテルペン系炭化水素のリモネン15%、テルペン系アルコールのゲラニオール12%、アルデヒドのシトロネラール18%、含有です。主成分のシトロネロールには忌避作用の他、抗菌作用、鎮静作用も期待できます。一方でモノテルペン系炭化水素のリモネンは柑橘系の主成分で強壮作用、血管拡張、血流増加作用があるとされています。精油が含有する成分により様々な効果を期待できるところがアロマオイルの面白い所と思っています。
 
 今回はシトロネラ単独ではなくティーツリーとブレンドしてみました。ちょっと鼻にくる香かもしれませんがご容赦下さい。

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日本アロマセラピー学会の基礎認定試験を受験してきました。

 先日、日本アロマセラピー学会の基礎認定試験を受験してきました。
 日本アロマセラピー学会(JSA)は医療関係の有資格者や大学等の研究者、教官などで組織されている学会です。
 昨年日本アロマ環境協会(AEAJ)のアロマテラピーアドバイザー資格を得て、もう少し勉強してみたいと思いJSAの基礎講習を何回か受講し今回試験を受けることができました。
 今回試験勉強し、知識に関しては今迄よりかなり深くなったと思います。今迄は、例えばオレンジスイートは食欲亢進、クラリセージは更年期症状にいい、ラベンダーは鎮静、鎮痛、等といった断片的な知識でしたが、今回の試験勉強で精油の化学族ごとの成分、作用を理解出来ました。例えばラベンダーやベルガモットの構成成分であるエステル類の酢酸リナリルに鎮静、抗炎症、自律神経調節、セロトニン分泌等の作用がある、といった具合に各精油の構成成分である化学族を理解することにより目の前がぱっと開けた感覚です。
 これから自分の診療に役立てられるか?と言われれば微妙ですが、何とか少しでも役立てられればと考えています。

星薬

 何回かの講習や試験でここを随分通りました。都心に近い住宅街ですがとてもいい環境です。そしてとても歴史を感じる校内でした。

身体を温めるアロマオイル。


 立春を過ぎてだいぶ日が長くなってきました。陽の光にも少し春を感じる日もありますが、まだまだ朝夕は気温が低く寒い日が続きます。こんな寒い日に身体を温めてくれるアロマオイルはあるのでしょうか。
 
 一般的に自律神経には身体をプラス方向に働かせる交感神経と、マイナス方向に働かせる副交感神経がバランスをとって私達の身体を調節してくれています。交感神経が緊張すると末梢の血管が収縮し手足は冷たくなります。これは同時に手足を犠牲にして大切な内臓の血流を保つ意味もあります。逆に副交感神経が緊張すると血管が拡張し血流がよくなります。
 芳香浴(アロマオイルの香りを嗅ぐ)により副交感神経が刺激されると血管が拡張し身体が温まる方向に働くと思いますが、これですぐに体が温まるという訳にはいきません。
 身体を温めるためには沐浴(浴槽にアロマオイル5滴を入れる)、手浴や足浴(手足をアロマオイルを3滴入れたお湯につかる)やトリートメント(トリートメントオイルを皮膚から)が適しています。
 ジンジャー、ローズマリー、ブラックペッパー等の加温効果はよく知られていますが、身近な所では柑橘系のオレンジ、レモン、グレープフルーツ等も血管拡張、血流増加作用を持つリモネンを多く含んでおり加温効果が期待できると思います。
 トリートメントオイルは皮膚から直接吸収され、皮膚の血管に入り作用します。本来は自分の好みのトリートメントオイルを作れればいいのですがラベンダーやグレープフルーツのトリートメントオイルが販売されているので試してみてはいかがでしょうか。

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血圧を下げる可能性のあるアロマ。

 血圧を下げる可能性のあるアロマとして、前回お話したαピネンを含む森林系アロマの他、ラベンダー、イランイラン、ベルガモット等幾つかのものが論文として報告されています。そのメカニズムとして、自律神経を介するもの、血管拡張物質分泌作用によるもの、ステロイドホルモン(ストレスホルモン)低下によるもの等が推測されているようです。血圧は多くの因子で調節されていますが、高血圧の方にどの因子がどの程度影響しているかは人により異なります。塩分の影響が大きい人、自律神経(交感神経亢進)の要素が大きい人、各種血管作動性ホルモン(レニン-アンギオテンシン系の亢進など)が主な人、様々です。この中で自律神経のアンバランス(交感神経機能亢進、副交感神経機能低下)により血圧が高くなったり、変動が大きい方はよく見られます。このような方にアロマテラピーはどの程度有効なのでしょうか。ある種のアロマの経鼻吸収により交感神経機能低下等の論文は幾つかありますが、血圧との関連に言及したものは多くはありません。もう少し調べてみたいと思います。

 10月末で特定健診、基礎健診が終了し一時期の慌ただしさはなくなりました。例年健診とインフルエンザワクチン接種が重なる10月末は時に待ち時間がかなり長くなりご迷惑をお掛けすることがあり当院の課題の一つでした。今年は健診受診者数は例年より多かったもののあまりお待たせすることなく行えたと思っております。
 11月となり気温も下がり落葉樹の葉もほぼ落ちてしまいました。風邪をこじらせ気管支炎症状が長引いている方が多い印象です。寒暖差が大きいので体調管理には十分お気をつけ下さい。
 インフルエンザワクチン接種も行っておりますのでご希望の方は早めに接種を受けて下さい。

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森林浴は血圧を下げる?

 最近、森林浴の健康や身体への影響に関する報告などをよく聞くようになりました。今年の高血圧学会総会でも、森林ウォーキングの認知機能等に関する発表がありました。森林浴により森林揮発物質のモノテルペンが血中に移行し、交感神経機能低下、血圧低下、認知機能の改善が認められたという報告です。
 モノテルペン類の中でα-ピネンという成分は、いわゆる森林系のアロマ、例えばサイプレス、ヒノキ、、ユーカリ、シダーウッド、フラキンセンス等の主成分で、主に自律神経に作用し副交感神経を活性化(交感神経を抑制)し血圧を下げる他、免疫機能活性化作用等ももたらすとされています。
 今回このαピネンを主成分とするアロマを集めてみました。シダーウッド、ヒノキ、フラキンセンスをブレンドしディフュザーで試しています。しかし皆ベースノートが主である為か、今一つの香りです。自分でブレンドするのはとても難しいものです。

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嗅覚低下は認知症初期の指標となる?

 先日、日本アロマテラピー学会の基礎セミナー講習を受けてきました。日本アロマテラピー学会は、医師、看護師、薬剤師等医療関係の有資格者や大学の研究者で組織された学会です。日本におけるアロマテラピーのエビデンス確立を目指し、医療の分野でのアロマテラピー普及を目的としています。
 講習の講師の塩田清二先生、神保大樹先生は学会の重鎮で、講義内容は資料利用概論や解剖学といったものでしたが、本来の研究テーマはfMRIを用いた嗅覚機能の評価や嗅覚とストレス緩和、自律神経調節作用などで、鳥取大学の浦上克哉先生と並んで認知症と嗅覚機能、認知症とアロマテラピーに関しての第一人者です。脳の神経は再生しないものとされてきましたが、例外として鼻腔の嗅細胞や海馬の細胞などは神経細胞でありながら再生することがわかりました。ある種のアロマオイルの芳香浴で嗅神経を刺激すると海馬や大脳辺縁系も刺激され認知症の進行が抑制されると期待されています。それでは嗅覚能を評価することにより、現在や将来の認知症を評価、予測できるものなのでしょうか?認知症の評価として現在は長谷川式やミニメンタルステート検査を行うことが一般的かと思います。同じように外来で短時間でできる嗅覚機能検査があれば利用したいと思って調べてみましたが確立されたものはみつかりませんでした。もう少し調べてみたいと思います。

 先日、日本アロマ環境協会のアロマテラピーアドバイザー資格を得ることができました。今はあくまで自分の趣味の範囲ですが、いずれは少しでも役に立てればと思います。
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真夏用のアロマ。

 真夏日、猛暑日が続きましたが体調は大丈夫でしたでしょうか。当院でも熱中症のため食事が摂れず、連日もしくは数日間の点滴を要する方はおられましたが、今の所、病院での入院加療を要するまでの方はまだおりません。七夕が終わり朝夕涼しい風が吹くようになりましたが、今週はまた30度以上の日が続くようです。
 熱中症(夏ばて)の方には点滴の他、漢方薬を処方します。汗が多く、怠く食欲がない時には清暑益気湯(セイショエッキトウ)を、比較的高齢者で虚弱体質で食欲がなく怠さが強い方は補中益気湯(ホチュウエッキトウ)を飲んで頂きます。個人差はあるものの効果はあると感じています。
 それでは熱中症用のアロマテラピーはあるのでしょうか。ペパーミントにクールダウン効果があることはよく知られています。ミントの香りを嗅ぐだけで体感温度が4度程度下がるといわれています。またミントは意識をはっきりさせる効果もあります。芳香浴が効果的でしょうが、ハンカチやティッシュに数滴たらして適宜嗅ぐだけでも効果は期待できます。また食欲が落ちているときには柑橘系のレモンが有効でしょうか。胃腸を元気にして食欲がアップし、気分もリフレッシュします。暑くて寝苦しい時はラベンダーの鎮静効果で熟睡が期待できます。個人的にはあまり好みではありませんがラベンダーオイルはまさに万能アロマと感じさせられます。ちょっとしたアロマで体調が少しでも良くなればと思います。

 先日、日本アロマ環境協会のアロマテラピーアドバイザーの資格講習を受けてきました。アロマ検定1級に合格すると受講資格が得られます。アロマ検定は個人で楽しむ範囲のもの、アドバイザーとなるとプロフェッショナルな資格で、一般の方、社会に向けて正しく安全なアロマテラピー使用法をアドバイスすることが役割となります。少し気が引き締まった気持ちです。

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