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水銀血圧計での血圧測定。

 最近、水銀血圧計が使えなくなるという話をよく耳にします。水銀血圧計とは下の写真左のようなもので、上腕にマンシェットを巻いて動脈の上に聴診器を当てて血圧を測定します。水銀は公害を引き起こす化学物質の一つで、WHOが水銀を使用した血圧計、体温計の全廃を目指すとの声明を発表しました。確かに今は水銀体温計は見なくなりました。水銀血圧計も使用する医師は減ってきていると思います。
 現在は下の写真右のような家庭血圧計(同じくマンシェットを上腕に巻いてマイクが音と振動から血圧を測定します)が普及し、同じ時間に同じ条件で測定した家庭血圧の方が、診察室での血圧より本来の血圧を反映しており、また予後の指標にもなります。昨年の高血圧ガイドラインでも家庭血圧値優先となりました。極端な話、家庭血圧を見せて頂ければその値を参考に薬剤を調節し、診察室で血圧を測る必要もありません。
 確かに水銀血圧計での血圧測定は内科での診察室における慣習的な行為で医学的な意味合いはなくなりつつあるのかもしれません。しかし私は水銀血圧計が使用できる間は、管理に注意しながらこれで血圧を測定していきたいと思います。もちろん家庭血圧値が優先ですが。自動血圧測定では分からないことが、患者さんの腕に聴診器を当てることにより分かる、ということもあると思っています。

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