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自律神経の検査法。

 自律神経の乱れは私達の体調に大きく影響します。しかし自律神経の評価は簡単ではありません。簡単ではないから私達医師もはっきりしたことは言いずらいですし、そのため患者さんも、もやもやした気持ちを引きずってしまうと思います。
 一番確立された方法は心拍変動の周波数解析です。私達の心臓は自律神経のコントロールを受け調節されています。緊張すれば無意識に脈(心拍数)は速くなりますし、リラックスしていれば自然と脈がゆっくりとなります。規則正しく打っている脈も常に揺らいでおり、これを周波数解析し高周波成分、低周波成分を算出し交感神経と副交感神経の働きとして評価します。これは薬理学的裏付けのある確立された手法で医学的研究にも多用されています。最近は指先の脈から自律神経機能を評価する簡単な機器も多くあるようです。私自身20年前大学医局時代に学位の研究論文で血圧日内変動と交感神経系の関与をテーマとしていましたが、この心拍変動周波数解析の手法を利用していました。しかしこの周波数解析のみで全身の自律神経を評価できるのか、以前から少々疑問に思っていました。
 昨年参加したアロマセラピー学会のセミナーでは、自律神経の評価法として、光に対する瞳孔径計測や唾液中アミラーゼ活性、血中、唾液中クロモグラニンA測定などのお話しがありました。これも昔からある手法で、自律神経の評価法は20年前から大きな進歩はないようで、実はとても難しいものだと思います。

 時間をみてアロマセラピーと自律神経の関係、音楽と自律神経の関係を検索していますが中々これだ、というものに出会えません。
 
 6月になりサツキが少しずつ咲いてきました。
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