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HbA1c測定器を更新しました。

 糖尿病の診断、治療評価の指標となるHbA1c(約2ヵ月の血糖値の平均)に関してです。
 当院ではHbA1cは院内の装置で迅速測定し診察時に説明し治療効果の指標として使用しています。しかし今迄使用していたいくつかの装置(抗原抗体法、光電光度法等)はやや不安定で値のバラツキが気になっておりました。そして検査センターで測定したHPLC法(高速液体クロマトグラフィー)との相関も悪くなっている傾向にありました。HPLC法は最も精度と分解能が高い方法です。多くの大規模試験でもHPLC法が使用されてきました。今迄HPLC測定器は診療所として使用するには高価で大型なものでしたが最近は手頃な装置も多く、であれば当院でもHPLC法で測定したいとのことで装置を更新しました。
 実はHPLC法に関して私はいい思いがありませんでした。30年前大学医局に入局した際当時の研究グループの上司からHPLC法でカテコールアミンのシナプス前の代謝産物を測定する仕事を与えられました。結構時間を費やしましたがカラム詰まりやデータが不安定で結局失敗に終わってしまいました。HPLCの管理の大変さを経験したので今回大丈夫か?と思っていましたがそれは昔の話で現代の装置は問題ないようです。
 今迄、「今月のA1cは、あれ?なんか高い?」ということがあったと思いますが今後はなくなると思います。今迄以上に糖尿病患者さんの管理に努めてまいりたいと思います。
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